意味解釈ルーチンは、データ変換、列名、任意のアクセス制御セキュリティ チェック、基本の関係などについての情報でSynTreeに注釈を付けて、ResTreeまたはRed Treeという、さらに肉付けされた構文解析ツリーを作成します。
次に、意味解釈ルーチンによって実行されるアクティビティの概要を示します。
- 意味解釈ルーチンはSynTreeを構文解析ルーチンからの入力とみなします。
- それぞれのデータベースまたはユーザー、テーブル、ビュー、トリガー、ストアド プロシージャ、およびマクロには、システムの中で固有な数値のIDが割り当てられています。
それぞれの列とインデックスには、テーブルの中で固有な数値のIDが割り当てられています。
これらのIDは、データ ディクショナリの中に保持されています。
- 意味解釈ルーチンは、データ ディクショナリを参照して、すべての名前と権限を検証し、それらの名前を該当する数値IDに変換します。
- 意味解釈ルーチンは、データ ディクショナリ キャッシュから利用可能な情報を受け取ります。このキャッシュは、最長時間未使用または最多使用を基準にして使用されます。
必要な情報がキャッシュにない場合は、該当するシステム テーブルから検索されます。
- リクエスト パーセルの中にビューかマクロが含まれている場合には、意味解釈ルーチンは、データ ディクショナリからビューのテキストまたはマクロのテキストを得て、それを解釈し、その結果得られるツリーの構成要素をマージして、1つのリクエスト ツリーを作成します。
- 意味解釈ルーチンは、ResTreeを出力として生成し、セキュリティに渡します。