Teradata TPumpの1回の呼び出しの中で、任意のTeradata TPumpサポート コマンドを使用して、いくつかの別個のTeradata TPumpタスクを連続的に実行することができます。
Teradata TPumpタスクは、完全な基本索引を指定したINSERT、UPDATE、またはDELETE文を使用して、アプリケーションのクライアント ファイルからターゲット テーブルにデータを取得します。データはクライアントから取り出され、トランザクション行としてデータベースに送信され、すぐに各種のターゲット テーブルに適用されます。
それぞれのTeradata TPumpタスクは、いくつかのクライアント ファイル(類似した、または異なるレイアウトを持つ)からデータを取得できます。各ソース レコードからいくつかのINSERT、UPDATE、またはDELETE文を生成し、それを任意のターゲット テーブルに適用することができます。
Teradata TPumpの理解を深めるために、以下の概念について知っておいてください。
- Teradata TPumpのコマンドと文で構成される言語が、実行すべきタスクを記述するのに使用されます。
- Teradata TPumpは、実際にタスクを実行する前に、そのタスクのすべてのコマンドおよび文(BEGIN LOADコマンドからEND LOADコマンドまで)を検査します。
- 特定のタスクに伴なうすべてのコマンドおよび文がTeradata TPumpによって処理され、妥当性検査された後、この章以降で説明されているとおりにそのTeradata TPumpタスクが実行されます。
- オプションとして、Teradata TPumpは、特定の行に対するデータの逐次化をサポートします。これにより、行の挿入の直後にその行の更新が続く場合に、挿入が先に処理されることが保証されます。これは、レコードを特定のセッションにハッシュすることによって実現されます。
- Teradata TPumpは、時間ベースのチェックポイントを使用した予防的な再始動可能性をサポートしています。チェックポイントを頻繁に使用すると再始動が容易になります。しかし、チェックポイントのオーバーヘッドが増加します。
- Teradata TPumpは、MultiLoadに類似したUPSERTロジックをサポートしています。
- Teradata TPumpは、複数レコード要求でINSERT/UPDATE/DELETE文をサポートしています。
- Teradata TPumpは、ネットワークのオーバーヘッドを最小限にとどめるためにマクロを使用します。Teradata TPumpがロードを開始する前に、文をデータベースに送り、ジョブ スクリプトで使用されるすべてのINSERT/UPDATE/DELETE文について等価のマクロを作成します。冗長なテキスト要求ではなくマクロ要求を、ジョブの実行中に繰り返し実行します。
- Teradata TPumpは、MultiLoadと類似した、解釈型のレコード操作および再始動機能をサポートしています。
- Teradata TPumpは、MultiLoadと類似した条件付き適用ロジックをサポートしています。
- Teradata TPumpは、MultiLoadと類似したエラー処理オプションをサポートしています。
- Teradata TPumpは、1つのプロセスとして実行されます。
- Teradata TPumpは、kanji文字セットなどのVantageの国際化対応機能を備えています。
- 1500個までの操作を1つの要求にまとめて、ネットワークの効率化を図ることができます。1つの要求に対する全体的な制限は1メガバイトであるため、1500個という制限は変動する可能性があります。Teradata TPumpでは、それぞれの文を1ステップまたは2ステップ（フォールバックの場合）の要求と見なしています。