INMODの名前は、システム内で一意でなければなりません。INMODは再入可能ではなく、2つのTeradata TPump(またはFastLoad、MultiLoad、FastExport)セッションで同時に共有することはできません。
Teradata TPumpと以前のユーティリティとでは操作に違いがあるため、Teradata TPump用のINMODユーティリティ インターフェースには少し変更が加えられました。INMODとの互換性を維持するために、FDLINMODパラメータを使用します。このparmを使用すると、既存のINMODがサポートされます。ただし、以下のような制限事項があります。
- FDLINMOD parmを使用すると、他のユーティリティと互換性のあるINMODを使用できます。ただし、FDL互換INMODから(IMPORTコマンドのFROM、FOR、またはTHRUを使用して)レコードの範囲が要求された場合、Teradata TPumpはデフォルトのレコード チェックポイントをバイパスします。このような状況で回復が実行された場合、Teradata TPumpは範囲の最初からレコードをもう一度取得して再開します。また、この同じ状況では、BEGIN LOADコマンドでCHECKPOINTパラメータを指定してチェックポイントを要求すると、Teradata TPumpはエラーを出して終了します。
- FDL互換INMODを使用している際にレコードの範囲が要求されない場合、Teradata TPumpは、デフォルトまたはユーザー要求によるチェックポイントを実行します。回復が実行される場合、INMODが回復をサポートしていれば、Teradata TPumpは最後に記録されたチェックポイントからデータの取得を続けます。しかし、Teradata TPumpによって生成されるソース順序番号は、INMODがレコードを提供した順序を正確に示さない可能性があります。このような矛盾を除けば、データは依然として正確に適用されます。
- Teradata TPumpのIMPORTコマンドのINFILE指定と一緒に、FDL互換INMODルーチンは指定できません。INFILE指定と一緒にINMODを指定した場合、Teradata TPumpはファイル読み取り操作を実行し、INMODはパススルー フィルタとして機能します。FDL互換INMODは常にファイル読み取り操作を実行するため、Teradata TPumpのINFILE指定と一緒では有効になりません。
Teradata TPumpのデフォルトでは、15分おきにチェックポイントが実行されます。他のロード ユーティリティでは、明示的にチェックポイントを要求する必要があります。チェックポイントを使用しないINMODとともにTeradata TPumpを実行しようとすると、Teradata TPumpがデフォルトのチェックポイント モードにある場合に問題が発生する可能性があります。この状況を回避するためには、BEGIN LOADコマンドでチェックポイント間隔のパラメータとして0を指定して、Teradata TPumpのチェックポイント機能を無効にすることができます。こうすれば、チェックポイントは実行されません。この回避策は、チェックポイント機能のあるINMODを持っていないユーザーにとっては必須事項と言えます。