z/OSプラットフォームでは、Teradata FastExportに次の2つのバリアントがあります。
- Teradata Director Program (TDP)
- メインフレーム クラウド ネットワーク接続(Gateway)
Gatewayバリアントの外部名は「メインフレーム クラウド ネットワーク接続」です。
FastExportのTDPバリアントは、チャネル接続CLIを使用してAnalytics Databaseとやり取りします(チャネル接続が必要)。
FastExportのGatewayバリアントは、ネットワーク接続CLIv2を使用してAnalytics Databaseとやり取りします(Database Gatewayソフトウェアを使用)。
次の表は、2つのバリアントの違いを示しています。
項目 | TDPバリアント | Gatewayバリアント |
---|---|---|
クラウドにあるAnalytics Databaseへのアクセス | 不可能(直接チャネル接続を使用) | 可能 |
チャネル接続 | 可能(必須) | 不可能 |
CLIv2 | チャネル接続CLIを使用 | ネットワーク接続CLIを使用 |
CLIv2のエラー コード | チャネル接続CLIのエラー コードを使用 | ネットワーク接続CLIv2のエラー コードを使用 |
接続文字列 | サポートされない | サポートされている |
Gatewayソフトウェアとのやり取り | 不可能 | 可能 |
セッション接続時間の延長 | 不可能 | 場合によっては可能 |
<hlq>.ETC.IPNODESメンバー ファイル | 不要 | 可能(必須) |
FastExportのログでのバリアントの表示 | CLIv2: <バージョン> (TDP) | CLIv2: <バージョン> (GTW) |
サポートされているSQL Engineバージョン | サポートされているすべてのバージョン | 17.10.00.00以降 17.05.05.03以降 16.20.53.31以降 |
FastExportのGatewayバリアントでは、ネットワーク接続CLIv2と、認証および暗号化のためのDatabase Gatewayソフトウェアの間のオーバーヘッドが大きくなるため、セッションの接続に時間がかかることがあります。このオーバーヘッドは、FastExportのTDPバリアントには存在しません。
FastExportのGatewayバリアントでは、<hlq>.ETC.IPNODESメンバー ファイルにCOPエントリが必要です。このエントリでは、各データベース ノードのIPアドレスとCOPエイリアス名が定義されている必要があります。<hlq>は、サイトで定義されているハイ レベル修飾子データ セット名です。TDPバリアントは<hlq>.ETC.IPNODESメンバー ファイルを使用しません。