FastExport/INMODルーチン インターフェース - FastExport

Teradata® FastExportリファレンス - 17.20

Product
FastExport
Release Number
17.20
Published
2022年10月10日
Language
日本語
Last Update
2022-11-21
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B035-2410
Product Category
Teradata Tools and Utilities

FastExportは従来型パラメータ レジスターを使用して2つの32ビット アドレスからなるパラメータ リストを指すことにより、INMODルーチンと情報を交換します。

最初の32ビット アドレスは、ステータス コード、長さ、本体の3つの値からなるINMODインターフェースのパラメータ リストを指します。FastExport/INMODインターフェースの2番目の32ビット アドレスは、連番とパラメータ リストの各フィールドが含まれているデータ構造を指します。

以下の各節では、両方のアドレス ポインタのセットについて説明します。

ステータス コード

ステータス コード ポインタは、双方向に情報を伝達する32ビット符号付き2進値です。次の表 で、FastExport - INMOD間インターフェースの8つのステータス コード値について説明します。

FastExportからINMODへのステータス コード
説明
0 FastExportを呼び出すのは今回が最初であり、INMODルーチンがレコードを戻すことを期待します。この時点で、INMODルーチンは、データ レコードをFastExportに送信する前にその初期設定タスクを実行する必要があります。
1 FastExportを呼び出すのは今回が最初ではなく、INMODルーチンがレコードを戻すことを期待します。
2 クライアント システムがすでに再始動しており、INMODルーチンは最後のチェックポイントのところに再び置かれます。FastExportはINMODルーチンがレコードを戻すことを予期していません。

これは一度だけの呼び出しであり、FastExportが、ステータス コード値ゼロ(0)を指定した状態で後続の呼び出しを発行することはありません。

最初のチェックポイントの前にクライアント システムが再始動すると、ジョブの再初期設定をするためにエントリ コード1が送信されます。
3 チェックポイントはすでに書き込まれており、INMODルーチンはチェックポイントの位置を保存します。FastLoadはINMODルーチンがレコードを戻すことを予期していません。
4 データベース が失敗しており、INMODルーチンは最後のチェックポイントのところに再び置かれます。

FastLoadはINMODルーチンがレコードを戻すことを予期していません。

これは一度だけの呼び出しであり、FastExportが、ステータス コード値ゼロ(0)を指定した状態で後続の呼び出しを発行することはありません。

最初のチェックポイントの前にデータベースが再始動すると、クリーンアップのためにエントリ コード2が送信され、ジョブの再初期設定のためにエントリ コード1が送信されます。

5 FastExportジョブがすでに終了しており、INMODルーチンは必要とされるクリーンアップ タスクがあれば実行します。
この条件は、ワークステーション接続クライアント システムにのみ適用されます。
6 INMODルーチンは初期設定の後、FastExportからレコードを受け取る準備をします。
7 INMODルーチンはFastExportからレコードを受け取ります。

次の表には、INMOD-FastExport間インターフェースのステータス コードの値(2)が示されています。

INMOD - FastExport間インターフェースのステータス コード
ステータス コード 表示内容
0 INMODルーチンの以下の状態を示しています。
  • 読み取りコールに応答して、値の本体としてレコードを戻している。または
  • 読み取りではない呼び出しが正常に完了した
ゼロ以外の値 INMODルーチンが以下の状況に遭遇したことを示しています。
  • 読み取りの呼び出しに応答して、ファイルの終わり条件
  • 読み取りではない呼び出しに応答して、処理エラー

長さ

長さは、データ レコードの長さ(単位: バイト数)を指定する32ビット符号付き2進値です。最大レコード長は、62Kつまり63,488バイトです。

INMODルーチンでは、Length値に0を使用してファイルの終わりに達したことを示すことができます。

本体

本体は、INMODルーチンがデータ レコードを入れる領域です。

順序番号

順序番号フィールドには、ソースの順序番号の整数レコード カウンター部分である4バイト整数が入ります。

パラメータ リスト

パラメータ リスト フィールドは、以下のもので構成されます。
  • VARCHARの指定
  • 2バイトからなる長さ指定、m
  • mバイトからなるparms列です。これはFastExportが構文解析して表示します。
データの損傷を避けるために、これらのプロトコルに従っていないINMODは、再始動コード2、3、4を検出した時点で終了するべきです。適切なFastExport再始動操作をサポートするために、INMODルーチンは、ここで説明したとおりに、チェックポイント情報を保存および復元する必要があります。INMODが別の方法でチェックポイント情報を保存すると、その後の再始動/回復操作でデータの損失や破損が生じることがあります。