Teradata TPumpサポート環境をセットアップするためには、LOGONコマンドとLOGTABLEコマンドの両方が必要です。この両コマンドは互いの順序を問わず使用できます。しかし、それ以外のあらゆるコマンドより先に指定しなければなりません。ただし、LOGONとLOGTABLEの両コマンドより前に、LOGONコマンドが入ったファイルを示すRUN FILEコマンドを使用することは可能です。
通常、LOGONおよびLOGTABLEコマンドは、次のように使用します。
.logtable logtable001; .logon tdpx/me,paswd;
LOGONコマンドを実行すると、初期Teradata TPumpユーティリティ セッションがログオンされます。ログオン情報は保存され、BEGIN LOADコマンドの処理で指定数のセッションに接続する際に再使用されます。
パラメータ(tdpid、username、password、および"acctid")はオプションで、データベースに対して確立されるすべてのセッションで使用されます。LOGONコマンドは一度だけ使用できます。LOGONの前のピリオド(.)もオプションです。
tdpid識別子は、特定のデータベースを指定します。どの識別子を使用するかについては、システムまたはサイトの管理者と相談してください。tdpidが指定されておらず、サイト管理者がシステム パラメータ ブロックを更新していない場合、既定の識別子は データベース になります。このパラメータの短い形式を使用したときに発生する恐れのあるCLIエラーを避けるためには、長い形式のtdpxを使用する必要があります。
サイトにTDPが1つしかない場合、TDPコマンドを実行したことがある場合、またはデフォルトのTDPを選択した場合には、tdpidパラメータはオプションになります。このパラメータでは大文字/小文字は区別されません。
Teradata TPumpは、usernameまたはpasswordを要求するプロンプトを表示しません。それらのいずれかが必要であれば、Teradata TPumpは失敗し、エラーが報告されます。ログオン出口が使用されている場合は、どちらのパラメータもオプションである可能性があります。
可能な限り、acctidパラメータ文字列には特殊文字を使用しないようにします。acctidに特殊文字を含めることは可能ですが、出力デバイスによって特殊文字の解釈が異なる場合があるからです。そのため、出力を別のデバイスに経路指定する際には、特殊文字を含むスクリプトを修正する必要があるかもしれません。acctidにアポストロフィー文字(単一引用符)が含まれているなら、引用符によって区切られている2番目のLOGONコマンド書式を使用するか、アポストロフィー文字を2つ使用します。次のように指定します。
.LOGON 0/fml,fml,"engineering’s account"
または
.LOGON 0/fml,fml,'engineering"s account"
acctidにアポストロフィーが含まれていないなら、2つのLOGONコマンド書式は同じです。
いずれかのパラメータ指定に間違いがあると、ログオンは失敗し、Teradata TPumpエラー メッセージが戻されます。セキュリティ上の理由で、エラー メッセージにはどのパラメータでエラーが生じたかが記載されていません。
メインフレーム接続クライアントでパスワード セキュリティが重要な場合は、RUN FILEコマンドを使うようにスクリプトを変更し、ACF2の制御下にある別のデータセット/ファイルからの、または別のクライアント常駐セキュリティ システムからのLOGONコマンドを受け入れるようにします。例:
//stepname EXEC PGM=TPUMP,... //SECURE DD DSN = FOO //SYSIN DD * .LOGTABLE MYTABLE; .RUN SECURE;
その後は、有効なユーザー名さえ指定すれば、パスワードを入力せずにLOGONコマンドを実行してログオンすることができます(システム管理者がこのオプションを許可している場合)。例えば、ユーザー名ABC、パスワードABC(出力リストではマスクされて見えない)としてTeradata TPumpにログオンするには、LOGONコマンドを1行で次のように指定します。
.logon ABC,ABC
コマンドを入力すると、Teradata TPumpには次のようなメッセージが表示されます。
**** 19:07:19 UTY8400 Teradata Database Release: 17.20.00.00 **** 19:07:19 UTY8400 Teradata Database Version: 17.20.00.00 **** 19:07:19 UTY8400 Default character set: ASCII **** 19:07:19 UTY8400 Current RDBMS has UDT support **** 19:07:19 UTY8400 Current RDBMS has Large Decimal support **** 19:07:19 UTY8400 Current RDBMS has Statement Info Parcel support **** 19:07:19 UTY8400 Maximum supported buffer size: 1M **** 19:07:19 UTY8400 Upsert supported by RDBMS server **** 19:07:19 UTY8400 Data Encryption supported by RDBMS server **** 19:07:19 UTY8400 Array Support supported by RDBMS server **** 19:07:19 UTY8400 Statement Independence supported by RDBMS server **** 19:07:19 UTY6211 A successful connect was made to the RDBMS. **** 19:07:19 UTY6217 Logtable 'TPUSER.TPLOG0044' has been created.
ログオン出口は、UNIXシステムのメインフレームおよびクライアントの両方でサポートされています。CLIv2ユーザー ログオン出口ルーチンを使用すると、一部または全部のログオン列要素をオプションにすることができます。
LOGONは、LOGTABLEコマンドと一緒に使用します。どちらも必須です。LOGONおよびLOGTABLEは任意の順序で指定できます。LOGONを最初に入力すると、LOGTABLEが必要であることを知らせる警告が発行されます。
パラメータ(tdpid、username、password、および"acctid")は、データベースに対して確立されるすべてのセッションで使用されます。LOGONコマンドが使用できるのは1回のみです。
デフォルト以外のデータベース サーバに接続する場合は、LOGONコマンドの中にTDPidを含める必要があります。TDPidを指定しない場合、clispb.datに含まれるデフォルトが使用されます。解釈が正確に行なわれるようにするには、TDPidの後ろに区切り記号としてスラッシュ(/)を続けることで、TDPidとデータベース ユーザー名の区別を付けなければなりません。例えば、接続先をsluggerとする場合は、次のどちらかを入力します。
.LOGON slugger/; .LOGON slugger/,,'acctinfo';
最初にLOGONコマンドを入力すると、LOGTABLEコマンドも必要であることを知らせるTeradata TPumpの警告が発行されます。
アカウントIDが使用されている場合、オプションのアカウントIDをLOGONコマンドで指定する必要があります。
Teradata TPumpは、Main SQLセッションに初めて接続を試みた際にデータベースが停止している場合、適切なメッセージと共に終了します。