Teradata FastLoad構成ファイルは、Teradata FastLoadの起動時に、以下の操作パラメータに初期のデフォルト値を設定するために作成します。
- TENACITY
- SLEEP
- BUFSIZE
- CHARSET
- INMODRETURN
- MAXSESS
- MINSESS
- CONFIGERRORS
- RETRYFIRSTCONNECT
- RETRYOTHERCONNECT
- RETRYCONNECTINTERVAL
RETRYFIRSTCONNECT、RETRYOTHERCONNECT、RETRYCONNECTINTERVALは、ワークステーション接続されたプラットフォームの構成ファイルのみで指定でき、対応するコマンド ライン オプションはありません。
Teradata FastLoad構成ファイルに指定した値は、これらのパラメータのユーティリティでの内部デフォルト値よりも優先されます。
Teradata FastLoadジョブ スクリプトでTENACITY、SLEEP、SESSION、およびSET SESSION CHARSETの各コマンド、および対応する実行時パラメータを使用すれば、構成ファイルのパラメータ自体をオーバーライドできます。メインフレーム接続実行時パラメータおよびワークステーション接続実行時パラメータを参照してください。TENACITYおよびSLEEPの指定の優先順位は、高いものから順に、以下のとおりです。
- 実行時パラメータ
- Teradata FastLoad スクリプト コマンド
- Teradata FastLoad構成ファイルの指定
- Teradata FastLoadデフォルト値
TENACITY指定のユーティリティでのデフォルト値は「tenacityの指定なし」です。Teradata FastLoadのログオン操作でtenacity機能を有効にするには、構成ファイルの項目、実行時パラメータ、またはTeradata FastLoadジョブ スクリプトのTENACITYコマンドを使用する必要があります。
CHARSETの指定の優先順位は、高いものから順に、以下のとおりです。
- 実行時パラメータ
- Teradata FastLoadスクリプト コマンド
- Teradata FastLoad構成ファイルの指定
- Teradata FastLoadデフォルト値
構成ファイル名と位置
ワークステーション接続システムでは、Teradata FastLoad構成ファイルは、以下のような名前にする必要があります。
floadcfg.dat
また、次のいずれかに配置する必要があります。
- Teradata FastLoadを起動したディレクトリ
- FLOADLIB環境変数に指定されたディレクトリ
メインフレーム接続システムでは、Teradata FastLoad構成ファイルのDD文に FLOADCFGというラベルを付ける必要があります。
構成ファイルの内容
Teradata FastLoad構成ファイルには、以下のように、パラメータごとに1つずつ最大12個の項目を記述できます。
TENACITY=hours SLEEP=minutes BUFSIZE=kilobytes CHARSET=character-set-name INMODRETURN=ON or YES MAXSESS=max-sessions MINSESS=min-sessions DATAENCRYPTION=ON or OFF CONFIGERRORS=IGNORE/TERMINATE RETRYFIRSTCONNECT=n RETRYOTHERCONNECT=n RETRYCONNECTINTERVAL=s
次のような場合に当てはまります。
- hoursは、データベース上ですでに最大数のロード ジョブが実行されている場合に、Teradata FastLoadがログオンの試行を継続するTENACITYの時間(単位: 時間)を指定します。この指定の詳細については、TENACITYを参照してください。
- minutesは、Teradata FastLoadがログオンを次に試行するまでに一時停止するSLEEPの時間(単位: 分)を指定します。この指定の詳細については、SLEEPを参照してください。
- kilobytesは、出力バッファのサイズ(KB)です。これは、データベースに送られるTeradata FastLoadのメッセージに使用されます。BUFSIZEの指定については、メインフレーム接続実行時パラメータを参照してください。
- character-set-nameは、このジョブの文字セットの指定です。この指定の詳細については、メインフレーム接続実行時パラメータまたはワークステーション接続実行時パラメータおよびSET SESSION CHARSETを参照してください。
- ONまたはYESは、INMOD戻りコードがチェックされるべきか返されるべきかを指定します。「INMOD return codes will be checked」という情報メッセージが表示されます。非ゼロの戻りコードによってTeradata FastLoadは強制終了されます。
- max-sessionsは、データベースにログオンできる最大Teradata FastLoadセッション数MAXSESSを指定します。この指定の詳細については、SESSIONSを参照してください。
- min-sessionsは、ジョブの実行に必要な最小Teradata FastLoadセッション数MINSESSを指定します。この指定の詳細については、SESSIONSを参照してください。
- RETRYFIRSTCONNECT、RETRYOTHERCONNECT、RETRYCONNECTINTERVALは、CLIエラー207(接続時のネットワーク ダウン)を扱うために使用されます。 RETRYFIRSTCONNECTは、最初のSQLメイン接続の再試行回数を指定するために使用されます(デフォルトは0)。RETRYOTHERCONNECTは、予備接続やFastLoadセッション接続などのその他の接続の再試行回数を指定するために使用されます(デフォルトは16)。RETRYCONNECTINTERVALは、再試行の間隔を秒単位で指定するために使用されます(デフォルトは60秒)。
- ONまたはOFFは、このジョブにデータ暗号化を有効にするかどうかを指定します。
- IGNORE/TERMINATEでは、構成ファイルのエラー処理オプションを設定します。
構成ファイルに注釈文を含める場合は、先頭にナンバー記号(#)文字を付けます。
構成ファイルの処理
Teradata FastLoadは、呼び出しコマンドが入力されるたびに自動的に構成ファイルをチェックします。構成ファイルが見つかると、ユーティリティは指定されたデフォルト値を設定、該当する出力メッセージを生成して、Teradata FastLoadジョブの処理を開始します。
デフォルトでは、構成ファイルに無効なエントリや構文エラーがあると、ジョブが直ちに停止し、コード12が返ります。最初の無効パラメータが報告され、他の構成パラメータはチェックされません。
- CONFIGERRORS=IGNOREを指定すると、以降発生する構成ファイルの問題は報告されますが、戻りコードには影響しません。FastLoadは構成ファイルの次のエントリを引き続き処理します。
- CONFIGERRORS=TERMINATE(デフォルト)を指定すると、構成ファイルにさらに無効なエントリがあると、ジョブが打ち切られます。
CONFIGERRORS値は構成ファイルで何回でも変更できます。次にCONFIGERRORSエントリが現れるまで(または構成ファイルの末尾)まで、後続のエントリの処理に指定値が使用されます。
構成ファイルがない場合には、エラーを出さずにロード ジョブの処理が開始されます。構成ファイルはオプション機能なので、構成ファイルが存在しなくてもエラーとはみなされません。
構成ファイルは、ASCII、EBCDICなどプラットフォームに適したシングル バイト文字セットで記述されている必要があります。