次の表に、Teradata FastLoad使用される実行時パラメータを記載します。
これらのTeradata FastLoad実行時パラメータを使用すると、構成パラメータの設定がオーバーライドされます。
パラメータ | 説明 |
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-b kilobytes | 出力バッファ サイズの指定。kilobytesは出力バッファのサイズ(KB)。これはデータベースに送られるTeradata FastLoadのメッセージに使用されます。 出力バッファ サイズとTeradata FastLoad表内の行の大きさに応じて、データベースに対する個々のメッセージに含められる最大行数が決まります。バッファ サイズが大きければ、各メッセージにさらに多くのデータを含められるので、処理上のオーバーヘッドが軽減されます。 デフォルトのバッファ サイズ(63K)は最大許容サイズでもあります。63Kバイトより大きな値を指定すると、Teradata FastLoadは次のような処置を実行します。
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-c character-set-name | Teradata FastLoad" ジョブで有効な文字セットの指定です。 文字セットの指定方法については、文字セットの指定を参照してください。 データベース サーバがリセットしてTeradata FastLoadジョブが再開された場合でも、文字セットの指定はTeradata FastLoadジョブ全体で引き続き有効です。 クライアント システムに障害が発生したり、Teradata FastLoadジョブを取り消したりすると、文字セットの指定は無効になります。その場合、ジョブの再実行依頼時に、最初のジョブに使用したのと同じ文字セット指定を使用しなければなりません。ジョブの再実行時に別の文字セット指定を使用すると、再開されたジョブによりロードされたデータの表示が、最初のジョブでロードされたデータと違ってきます。 特定の文字セットを指定する場合は、その文字セットの識別子およびデータを指定できるので、Teradata FastLoad表にデータがロードされる方法に影響します。 文字セット指定を入力しない場合、Teradata FastLoadの起動時にデータベースに指定されている文字セットがデフォルトになります。 Teradata FastLoadジョブでは、次のような順序で文字セットが判別されます。
UTF-16クライアント文字セットをネットワーク上で使用する場合は、クライアント文字セット名を実行時パラメータで指定する必要があります(例: -c UTF-16)。UTF16も有効な値になります。
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-d | FastLoadの実行デバッギング情報を標準出力に表示します。 |
-i scriptencoding | ジョブ スクリプトのエンコーディングを指定します。 このパラメータは、UTF-16クライアント文字セットを使用するために導入されたので、UTF-16クライアント文字セットを使用する場合にのみ有効です。使用するクライアント文字セットがUTF-16以外の場合に、このパラメータを指定すると、Teradata FastLoadは、エラーを報告して、終了します。 有効なエンコーディング オプションは次のとおりです。
また、UTF-16LEが指定されたときに、スクリプト ファイルのUTF-16バイト オーダー マーク(BOM)では、そのスクリプトがビッグ エンディアンであると示されている場合、Teradata FastLoadは、エラーを報告して終了します。 UTF-16またはUTF-8 BOMの有無は、スクリプト ファイルに設定できます。-i 実行時パラメータ(必須)と共に入力スクリプト形式を指定し、スクリプト ファイルのBOMを正しく処理できるように、-c 実行時パラメータ(必須)と共にセッション文字セットを指定します。 UTF-16が指定されたときに、スクリプト ファイルにUTF-16 BOMが存在する場合、Teradata FastLoadは、UTF-16 BOMで示されたエンディアンに従って、スクリプトを解釈します。UTF-16 BOMが存在しない場合、Teradata FastLoadは、オプション値で示されたエンディアンに従ってスクリプトを解釈します。エンディアンがオプション値で提示されていない場合(例えば、UTF-16BEまたはUTF16-LEの代わりにUTF-16が指定されている場合)、Teradata FastLoadは、Teradata FastLoadジョブの呼び出し時、クライアント システムのエンディアンに従ってUTF16でジョブ スクリプトを解釈します。指定されたエンコーディング文字は、.RUN FILEコマンドに含まれるすべてのスクリプト ファイルに適用されます。
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-u outputencoding | ジョブ出力のエンコーディング形式を指定します。 このパラメータは、UTF-16クライアント文字セットを使用するために導入されたので、UTF-16クライアント文字セットを使用する場合にのみ有効です。使用するクライアント文字セットがUTF-16以外の場合に、このパラメータを指定すると、Teradata FastLoadは、エラーを報告して、終了します。 有効なエンコーディング オプションは次のとおりです。
このパラメータを使用する場合は、他のどの実行時パラメータよりも先に指定して、ジョブ出力全体が目的のエンコーディング形式で出力されるようにしてください。ジョブ呼び出し時に、他の実行時パラメータをこのパラメータより先に指定した場合、警告メッセージが出力されます。 パラメータを指定しなかった場合で、使用されているクライアント文字セットがUTF-16の場合、ジョブ出力はUTF-16で出力されます。 Unicode文字およびMBCS(マルチバイト文字)の表示にメモ帳を使用しないでください。Wordでは、ファイルを開くときにエンコーディングを選択するオプションが提供されるため、MBCSは常に適切なエンコーディングで正しく表示されます。他の16進エディタでも、Unicode文字およびMBCSを適切に表示できます。
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-e filename | Teradata FastLoadエラー メッセージの代替ファイルの指定。 代替ファイル名を指定すると、すべてのTeradata FastLoadエラー メッセージの重複レコードが作成されます。 z/OSメインフレーム接続クライアント システムでは、代替ファイル名は最大8文字で、JCLで定義されているDD名でなければなりません。 ファイル名指定のデフォルトはありません。 有効な-uパラメータが指定されている場合、エラー ファイルの内容は、出力スクリプトと同じエンコーディング形式になります。 例えば、-uパラメータにUTF-16を指定した場合、エラー ファイルの内容は、プラットフォームのデフォルトのエンディアンに従ったものになります。Windows上でリトル エンディアンが指定されていれば、先頭にリトル エンディアンBOMが指定されます。Oracle Solarisを実行しているSPARCマシン上でビッグ エンディアンが指定されていれば、先頭にビッグ エンディアンBOMが指定されます。 -uパラメータにUTF16BEを指定した場合、ファイルの内容は、ビッグ エンディアンになります。 |
< infilename | ワークステーション接続クライアント システムでTeradata FastLoadコマンドおよびTeradata SQL文を含む標準入力ファイルの名前。 infilenameの指定は、標準入力(stdin)をリダイレクトします。If an infilename specification is not entered, the default is stdin.
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> outfilename | ワークステーション接続システムでのTeradata FastLoadメッセージの標準出力ファイルの名前。 outfilenameを指定すると、そこに標準出力(stdout)がリダイレクトされます。 outfilename指定を入力しないと、デフォルトはstdoutになります。
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-M max-sessions | データベースにログオンできる最大"eradata FastLoadセッション数。 最大数の指定は0より大きく、システム上のAMPの合計数よりは小さくする必要があります。 デフォルトでは、AMPごとに1セッションです。 |
-N min-sessions | ジョブの実行に最低限必要な最小Teradata FastLoadセッション数。 最小数には、0より大きく、MAXSESSに指定した値よりも小さい値を指定しなければなりません。 デフォルト値は1です。 |
-r outputrate | データベースに正常にロードされたローを示す、標準出力の進捗メッセージの表示頻度。 指定しない場合、FastLoadでは、デフォルトで100000ローごとにメッセージを表示します。デフォルトの標準出力は次のようになります。 **** 22:00:06 Starting row 400000 **** 22:00:11 Starting row 500000 **** 22:00:15 starting row 600000 outputrateには、1から4294967295の整数を指定する必要があります。範囲外の整数や浮動少数点値は無効です。無効な値を指定すると、無効なoutputrate(出力頻度)値が指定されたためデフォルト値でTeradata FastLoadジョブを処理します、という内容のメッセージがFastLoadにより表示されます。 |
-s minutes | SLEEPオプションを指定します。minutesは、 Teradata FastLoadがログオン操作を再試行する前に一時停止する時間(分)です。 詳細については、<SLEEP>を参照してください。 Teradata FastLoadのデフォルト値は6分です。 |
-t hours | TENACITYオプションを指定します。hoursは、データベース上ですでに最大数のロード ジョブが実行されている場合に、Teradata FastLoadがログオンの試行を継続する時間(単位: 時間)です。 詳細については、<TENACITY>を参照してください。 Teradata FastLoadのデフォルト値は「tenacityの指定なし」です。Teradata FastLoadのログオン操作でtenacity機能を有効にするには、Teradata FastLoad構成ファイルの項目、実行時パラメータ、またはTeradata FastLoadジョブ スクリプトのTENACITYコマンドを使用する必要があります。 |
-v | データベースに送信されたすべての要求を印刷可能にします。 |
-y | データ暗号化オプションの指定 実行時に指定すると、すべてのセッションが暗号化されます。 |
-V | バージョン番号を表示、そして終了します。 このオプションは単独で実行されます。その他の実行時オプションと-Vオプションを同時に実行させると、無効な結果が出ます。 |
-w OutputWith | FastLoadは長いエラー メッセージを折り返して、メッセージを整えます。 "-w"では、ユーザーが出力メッセージの幅を指定できます。 出力幅は62~256バイトの範囲で任意の値に設定できます。これを使用すると、長いエラー メッセージは、下位互換のためにオプションが設定されていない場合の72バイトの位置ではなく、指定した幅で折り返されます。 範囲外の値を設定すると、FastLoadは警告メッセージを発行し、出力メッセージにはデフォルトの定数幅が継続して使用されます。 |