ここで説明したTeradata FastLoadの実例は、簡単で直接的な演習です。以下では、Teradata FastLoadで実行できるさらに重要な機能のいくつかを説明し、それらの機能の詳細を説明している箇所を紹介します。
メインフレーム接続クライアント システム
Teradata FastLoadの例は、ネットワーク接続のクライアント システム上のオペレーティング システムとしてUNIXまたはWindows OSを前提としています。
メインフレーム接続クライアント システム上でz/OSを使用して例を実行するためには、ユーティリティを起動する前に、標準的なz/OS JCL制御文(DD)を使用して、Teradata FastLoadデータ セットまたはファイルを割り当ておよび作成します。
メインフレーム接続クライアント システムでのTeradata FastLoadの起動の詳細については、Teradata FastLoadの呼び出しを参照してください。
MultiLoadユーティリティ
このセクションで説明したTeradata FastLoadの例は、ごく少量のデータを空の表にロードする、非常に単純なTeradata FastLoadジョブでした。
- 既存の表に追加のデータ行を挿入する。
- 既存の表の、個々の行を更新する。
- 既存の表から個々の行を削除する。
- 複数の表にデータをロードする。
- MULTISET表にデータをロードする。
- 非固有の副次索引を付けて表にデータをロードする。
入力ファイルの形式
SET RECORDコマンドで指定されているように、このTeradata FastLoad例で使用した入力データ ソース(insert.input)の形式はUNFORMATTEDです。
- FORMATTED
- BINARY
- TEXT
- VARTEXT
サポートされている入力ファイルの形式については、SET RECORDを参照してください。
INMODルーチン
このTeradata FastLoad例では、ユーティリティは、指定されたソース ファイル(insert.input)から直接入力データ レコードを読み込んでいます。
Teradata FastLoadによる呼び出しが可能なINMODルーチンを記述して、入力レコードを取得する別の方法があります。
- ファイルからレコードを読み取り、前処理する。
- データ レコードを生成する。
- 他のデータベース システムからデータを読み取る。
- データ レコードの妥当性を検証する。
- データ レコードのフィールドを変換する。
この場合、DEFINEコマンドのINMOD nameオプション指定を使用して、INMODルーチンの名前を識別します。
INMODルーチンの使用方法の詳細については、DEFINEのINMODおよび通知出口ルーチンおよびINMOD nameオプションを参照してください。