クエリー キャプチャ機能(QCF)は、Query Capture Database (QCD)と呼ばれる事前定義されたリレーショナル テーブルのセットにある任意の問合わせ計画から、ステップを取り込みおよび格納するための手段を提供します。
<Teradata Vantage™ - データベースの管理、B035-1093>で説明されている手順を使用して、QCDデータベースを作成します。
QCD情報ソース
QCD内の取り込まれた情報の主なソースは、最適化ルーチンが生成するホワイト ツリーであり、EXPLAINレポートを生成するために使用されるのと同じデータ構造です(QCDの現在の実装では、EXPLAINによって報告されるすべての情報が表示されるわけではないことに注意する必要があります)。ホワイト ツリーが選ばれたのは、最適化ルーチンによる最適化の最終段階の出力を表わしているからです。
- COLLECT DEMOGRAPHICS
- COLLECT STATISTICS (QCD形式)
- INSERT EXPLAIN … WITH STATISTICS
詳細については、<Teradata Vantage™ - SQLデータ操作言語、B035-1146>と<Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144>を参照してください。
QCDの物理モデル
- 何らかのタイプの名前を含む可能性のあるすべてのテキスト列は、Unicodeとして明示的に定義することにより、Teradataがサポートする文字セットの適切な取り扱いが保証されています。
- QCD内のいくつかの属性のために定義された人工的な順序番号の値を引き渡すために、SeqNumberテーブルがあります。
ご使用のQCDの物理容量の計画に関しては、<Teradata Vantage™ - データベースの設計、B035-1094>を参照してください。
QCFおよびQCDのアプリケーション
- QCDはTeradata Index Wizardユーティリティの基盤となります。
このユーティリティは、さまざまなSQL問合わせワークロードを分析し、それらの問合わせのパフォーマンスを向上するために候補インデックスを推奨するか、定義済みワークロードのコンテキストにおける候補列を推奨します。
ワークロード定義、統計およびデモグラフィック データのサポート、さらにはインデックスの推奨事項は様々なQCDテーブルに格納されます。
- QCDはユーザーによる問合わせのためのすべての問合わせ計画を格納することができます。その後、ユーザーは、ソフトウェア リリース、ハードウェア プラットフォーム、およびハードウェア構成の関数として、問合わせを比較対照することができます。
- QCDはVisual EXPLAINツールの基盤を提供し、EXPLAIN出力をグラフィカルに表示します。
Visual EXPLAINにも、さまざまなEXPLAINレポートを比較するオプションがあります。この機能を使用して、それぞれ異なるハードウェア構成またはソフトウェア リリースで実行された同一の問合わせのホワイト ツリーを視覚的に比較することができます。さらに、意味構造は同じものの構文的には異なる DML 文を比較して、それぞれの相対的な性能を分析することもできます。
- ユーザーは、標準のSQL DML文とサード パーティ製の問合わせ管理ツールを使って、取り込まれた問合わせのステップの詳細な分析を生成することができます。例えば、次のように尋ねることができます。「この問合わせで、いくつのスプール ファイルが使用されるか」、「この問合わせ計画にはプロダクト ジョインが関係したか」、または「この問合わせで実行されるステップのうち、いくつが並行処理されたか」