DSAを使用したフェールオーバーの構成方法は、DSA環境で使用されている構成によって決まります。構成の詳細については、DSA構成を参照してください。
構成1: Data MoverサーバーでDSCを実行する場合
外部DSA環境がない場合、アクティブおよびスタンバイData MoverデーモンはData MoverにバンドルされたDSCを使用して構成されます。
この構成では、DSC、DSA REST、およびTeradata ActiveMQがアクティブなData Moverサーバーで実行されます。スタンバイ サーバーでは、DSC、DSA REST、およびTeradata ActiveMQがオフになります。フェールオーバーが発生すると、Data Moverフェールオーバー モニターがスタンバイ サーバー上のDSC、DSA REST、Teradata ActiveMQを含むData Moverコンポーネントを自動でオンにします。
ソース システムとターゲット システムで実行されているTeradata Databaseのバージョンに基づいて、次の考慮事項を参照してください。
データベース バージョン | アクションが必要か | 説明 |
---|---|---|
16.00未満 | はい | Data Mover DSAジョブを実行する前に、ソース システムとターゲット システムを構成するときは、DSCを新しいアクティブ サーバーに登録する必要があります。 |
16.00以降 | いいえ | アクティブ サーバーとスタンバイ サーバーのDSCは、構成プロセス中にソース システムとターゲット システムに登録されます。フェールオーバーが発生した場合は、新しいアクティブDSCがすでに登録されており、起動後にすぐに使用できる状態です。 |
構成2: Data Moverで外部DSCを使用する場合
構成2が使用されるのは、16.00より前のバージョンのTeradata Databaseに既存のDSA環境があり、次の目的に使用されている場合です。
- バックアップおよび復元
- データベースをソース システムまたはターゲット システムとして使用した、Data Moverによるデータのコピー
この構成では、アクティブ サーバーとスタンバイ サーバーの両方が同じ外部DSCを使用します。Data Moverフェールオーバーが発生した場合は、フェールオーバー モニターが新しいアクティブなData Moverコンポーネントを起動し、新しいアクティブなData Moverサーバーが外部DSCを呼び出します。Data Moverフェールオーバーが発生した場合に、DSCの構成または登録は必要ありません。
外部DSCに障害が発生した場合は、新しいDSCをソース システムとターゲット システムに登録し、アクティブとスタンバイのData Moverサーバーを構成してこの新しいDSCを使用する必要があります。現時点では、この種の障害に対する自動フェールオーバーはありません。
構成3: Data Moverサーバーおよび外部環境でDSCを実行する場合
構成3は、Teradata Databases 16.00以降でData Mover DSCと外部DSC環境を両方使用する場合です。
フェールオーバーの場合、この構成は構成1のミラーリングになります。独立した外部DSCは、Data Moverフェールオーバーのシナリオには含まれません。詳細については、DSAフェールオーバー構成1を参照してください。