目的
restore_daemonコマンドを使用すると、以前にバックアップしたデーモン構成をリポジトリから構成ファイルに復元できます。
Data Mover 17.05以降、restore_daemonコマンドは、/opt/teradata/datamover/daemon/nn.nnディレクトリにあるrepository_backup.shスクリプトを使用して、リポジトリからデーモン構成を復元します。スクリプトは、復元にPostgres pg_restoreコマンドを使用します。
repository_backup.shスクリプトは、デーモンの復元用に個別に使用できます。ジョブの実行中はデーモンを復元しないようにしてください。
ここで、パス中のnn.nnはData Moverのバージョン番号を指します。
パラメータ
パラメータの順序を参照してください。
- backup_target_dir
- Data Moverがバックアップ ファイルを復元する元のディレクトリ。この場所は次のいずれかで指定できます。
- daemon_backupディレクトリからの相対パス。これは、すべてのバックアップ スナップショット用に予約されているディレクトリです。
相対パスの場合は、バックアップ ファイルを含むディレクトリの名前を入力します。相対パスを指定する場合は、先頭にスラッシュを付けないでください。
- 絶対パス。 これは、dm_userが書き込み権限を持つ、システム上の任意の場所です。 restore_daemonはdm_userアカウントで実行されます。
絶対パスの場合は、バックアップ ファイルへの完全パスを入力します。絶対パスを指定する場合は、必ず先頭にスラッシュを付けてください。
- daemon_backupディレクトリからの相対パス。これは、すべてのバックアップ スナップショット用に予約されているディレクトリです。
- dm.rest.endpoint
- (オプション)実行時に別のRESTサーバーに接続する(その結果別のデーモンに接続する)ために、Data Mover RESTサーバー URLを入力して、commandline.propertiesファイルに指定されているデフォルト値を上書きします。
- security_password
- (オプション)スーパー ユーザーまたは許可されたViewpointユーザーのパスワード。
- security_password_encrypted
- (オプション) スーパーユーザーの暗号化されたパスワード。
- security_username
- (オプション)スーパー ユーザーまたは許可されたViewpointユーザーのユーザーID。スーパーユーザーのユーザーIDはdmcl_adminで、変更できません。
使用上の注意
次のシナリオはエラーになります。
- restore_daemonコマンドの実行時にジョブが実行されている
- バックアップ ファイルが保存されているディレクトリを指定していない
- 絶対パスを指定したが、dm_userにそのパスに対する書き込み権限がない
- 存在しない相対パスまたは絶対パスを指定した
- 格納されているData Moverリポジトリにbackup_daemonコマンドによってバックアップされたData Moverリポジトリと同じハッシュ アルゴリズムがありません。
XMLファイルの例
parameters.xmlなどのXMLファイルをrestore_daemonコマンドと使用して、前にバックアップされたData Moverデーモンのリポジトリと構成ファイルを復元するには、datamove restore_daemon -f parameters.xmlを入力します。
次の例では、parameters.xmlは前のバックアップが書き込まれたシステム上のData Moverデーモンのインストール場所に関連するdaemon_backup下のディレクトリとしてrepos_bu_001を指定します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<dmRestoreDaemon xmlns="http://schemas.teradata.com/dataMover/v2009//
http://schemas.teradata.com/unity/datamover.xsd">
<backup_target_dir>repos_bu_001</backup_target_dir>
</dmRestoreDaemon>"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="