移動 - Teradata Data Mover

Teradata® Data Mover ユーザー ガイド

Product
Teradata Data Mover
Release Number
17.10
Published
2021年6月
Language
日本語
Last Update
2021-07-16
dita:mapPath
ja-JP/fcu1619423186706.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/fcu1619423186706.ditaval
dita:id
B035-4101
Product Category
Analytical Ecosystem

目的

moveコマンドは、指定したデータベース オブジェクトをあるデータベースから別のデータベースにコピーするジョブを作成した後、このジョブを直ちに開始します。コマンド ラインでテーブルを指定することで、XMLオブジェクト リストを使用せずに、ジョブを即座に作成して開始できます。
Teradata DSAを使用するジョブでは、テーブルのコピー先であるターゲット システムのデータベース ユーザーに、RESTORE権限が必要であり、ジョブの実行中にログオンしていてはなりません。それ以外の場合は、ジョブは失敗します。

パラメータ

パラメータの順序を参照してください。

data_streams
(オプション)ソース データベースとターゲット データベース間で使用するデータ ストリームの数を指定します。Teradata DSAおよびTPT API(Teradata間)を使用するジョブに適用されます。他のすべてのプロトコルでは、単一のデータ ストリームを使用します。
例: 4
デフォルト値は、Data Moverによって動的に計算されます。
db_client_encryption
(オプション)データ転送中にジョブを暗号化する必要がある場合は、trueに設定します。
dm.rest.endpoint
(オプション)実行時に別のRESTサーバーに接続する(その結果別のデーモンに接続する)ために、Data Mover RESTサーバー URLを入力して、commandline.propertiesファイルに指定されているデフォルト値を上書きします。
https://dm-server1:1443/datamover
force_utility
(オプション) Data Moverデーモンはすべてのコピー操作で特定のユーティリティを使用します。

有効な値

  • dsa
  • jdbc
  • tptapi
  • tptapi_load
  • tptapi_stream
  • tptapi_update
  • T2T
この値を指定しない場合、Data Moverデーモンは、ジョブでの使用に最適なTeradataユーティリティを決定します。
Teradata DSAを使用して古いバージョンのTeradata Databaseにデータをコピーすることはできません。ソースTDPIDとターゲットTDPIDが同じ場合は、Teradata DSAを使用できません。
例: dsa
job_name
(オプション)このジョブの名前。この名前は、固有で32文字以内である必要があります。名前を指定しない場合は、<source_tdpid>_<target_tdpid>_M<sequential number>の形式で自動的に名前が生成されます。
job_priority
(オプション)ジョブの実行優先順位を指定します。サポートされる値は、HIGH、MEDIUM、LOW、およびUNSPECIFIEDです。値を指定しないと、デフォルト値MEDIUMが実行時に使用されます。
例: MEDIUM
log_level
(オプション) ログ ファイル出力のログ レベル。

有効な値

  • 0
  • 1
  • 2
  • 99
例: 2
デフォルト値は0です。
max_agents_per_task
(オプション)テーブルまたはデータベースの移動時に同時に使用するData Moverエージェントの最大数。
例: 4
デフォルト値は、Data Moverによって動的に計算されます。
netrace
(オプション) CLI netraceパラメータ。0以上の値を指定すると、CLIトレース ログが生成されます。有効なCLIの値を指定する必要があります。
netrace_buf_len
(オプション) CLI netrace_buf_lenパラメータ。0以上の値を指定すると、CLIトレース ログが生成されます。有効なCLIの値を指定する必要があります。
online_archive
(オプション)Teradata DSAを使用してテーブルをコピーしている間の、ソース テーブルへの読み取りアクセスおよび書き込みアクセスを許可します。コピー中にソース テーブルが更新されても、その更新はターゲット テーブルには転送されません。コピーが成功した後、ターゲット テーブルに含まれるデータは、コピーの開始時のソース テーブル内のデータに一致します。
有効な値
説明
True オンライン アーカイブを有効にします
False オンライン アーカイブを無効にします
Unspecified デフォルト - この値はData Moverデーモン構成ファイルの値に設定されます
例: true
overwrite_existing_objects
(オプション) ジョブは、ターゲットに既に存在するオブジェクトを上書きします。
有効な値
説明
True 上書きを有効にします
False 上書きを無効にします
Unspecified デフォルト - この値はData Moverデーモン構成ファイルの値に設定されます
このパラメータを指定しないと、値はData Moverデーモン構成ファイルのoverwrite_existing_objectsパラメータ値に設定されます。trueまたはfalseに指定すると、値はData Moverデーモン構成ファイルのパラメータ値より優先されます。
例: true
query_band
(オプション) ソースおよびターゲットのTeradataセッションまたはトランザクションを一意に識別する、名前と値の組み合わせをセミコロンで区切ったセット。ジョブpayroll、ユーザーID aa100000、およびジョブ セッション番号1122を識別するクエリーバンドを使用するには、次のクエリーバンドを定義します。
例: Job=payroll;Userid=aa1000000;Jobsession=1122;
このパラメータは、最後のパラメータとして、XMLジョブ定義に追加する必要があります。クエリーバンドを定義するときの構文ルールの詳細については、クエリー バンドについてを参照してください。
response_timeout
(オプション) Data Moverデーモンからの応答を待機する時間(秒単位)。
例: 60
security_password
(オプション)スーパー ユーザーまたは許可されたViewpointユーザーのパスワード。
例: 53cUr17y
Data Moverデーモンでセキュリティの管理が有効になっている場合に必須。 -security_password_encryptedも指定されている場合は、無効なパラメータになります。
security_username
(オプション)スーパー ユーザーまたは許可されたViewpointユーザーのユーザーID。スーパーユーザーのユーザーIDはdmcl_adminで、変更できません。
Data Moverデーモンでセキュリティの管理が有効になっている場合に必須。
source_account_id
(オプション) ソース データベースのログオン アカウントID。
ソースまたはターゲットIDのアカウント名にスペースがあると、ジョブに失敗します。
source_logon_mechanism
(オプション) ソース システムのログオン メカニズム。ソースTeradata Database システムにログオンする場合、ユーザーは少なくとも次のいずれかを入力する必要があります。
  • source_user および source_password
  • source_logon_mechanism

ログオン メカニズムは、Teradata DSAジョブではサポートされていません。ログオン メカニズムはTeradata PT APIジョブとTeradata JDBCジョブにのみ使用してください。-source_logon_mechanismを指定し、-force_utilityを使用しないと、デフォルトではTeradata PT APIが使用されます。-source_logon_mechanismを指定し、-force_utilityにTeradata DSAを指定すると、エラーが発生します。

例: KRB5
source_logon_mechanism_data
(オプション)ソース システムのログオン メカニズムに必要な追加のパラメータ。
例: joe@domain1@@mypassword
source_password
(オプション) ソース データベースのログオン パスワード。
例: 123456789
-source_password_encryptedも指定されている場合は、このパラメータは無効です。このパラメータでパスワードを指定しないと、コマンドはログオンIDを対話的に入力するように要求します。入力内容は、パスワードの長さにかかわらず一連のアスタリスクで隠されます。
source_password_encrypted
(オプション) ソース データベースの暗号化されたログオン パスワード。
例: 17894cc84b5637a88e36fa37a010e3662d18f64b8ce204bef8d63868ad417810
-source_passwordも指定されている場合は、このパラメータは無効です。
source_sessions
(オプション) ソース データベースのデータ ストリームごとのセッション数。
例: 4
デフォルト値は、Data Moverによって動的に計算されます。
source_tdpid
ソース Teradata Database。
例: Checks
source_user
(オプション) ソース データベースのログオンID。
例: TD_API_user
このパラメータに対しログオンIDを指定しない場合、コマンドによって対話的に入力が要求されます。
ソースまたはターゲットIDのユーザー名にスペースがあると、ジョブに失敗します。
source_userid_pool
(オプション) ジョブによって、指定の資格情報プールからユーザーが取得されます。両方のパラメータを同じジョブ定義で指定する場合は、target_userid_poolと同じ資格情報プールを使用する必要があります。
例: POOL-1
sync
(オプション) ジョブの完了を待機してから、ジョブが正常に完了したことを示す終了コードを返します。終了コード0は、ジョブの正常な完了を示します。0以外の終了コードは、ジョブまたはコマンドのエラーを示します。
table
(オプション) コピーするテーブル。
例: DB1.TABLE
target_account_id
(オプション) ターゲット データベースのログオン アカウントID。
ソースまたはターゲットIDのアカウント名にスペースがあると、ジョブに失敗します。
target_logon_mechanism
(オプション) ターゲット システムのログオン メカニズム。ターゲットTeradataデータベース システムにログオンする場合、ユーザーは少なくとも次のいずれかを入力する必要があります。
  • target_user および target_password
  • target_logon_mechanism

ログオン メカニズムは、Teradata DSAではサポートされていません。ログオン メカニズムはTeradata PT APIジョブとTeradata JDBCジョブにのみ使用してください。-target_logon_mechanismを指定し、-force_utilityを使用しないと、デフォルトではTeradata PT APIが使用されます。-target_logon_mechanismを指定し、-force_utilityにTeradata DSAを指定すると、エラーが発生します。

例: KRB5
target_logon_mechanism_data
(オプション) ターゲット システムのログオン メカニズムに必要な追加パラメータ。
例: my@domain2@@mypassword
target_password
(オプション) ターゲット データベースのログオン パスワード。
例: 212133344
-target_password_encryptedも指定されている場合は、このパラメータは無効です。このパラメータでパスワードを指定しないと、コマンドはログオンIDを対話的に入力するように要求します。入力内容は、パスワードの長さにかかわらず一連のアスタリスクで隠されます。
target_password_encrypted
(オプション) ターゲット データベースの暗号化されたログオン パスワード。
例: 30e458fce484cefef07724653f5046095208f69fcfbf76bf7290b8576192c2fe
-target_passwordも指定されている場合は、このパラメータは無効です。
target_sessions
(オプション) ターゲット データベースのデータ ストリームごとのセッション数。
例: 4
デフォルト値は、Data Moverによって動的に計算されます。
target_tdpid
(オプション)ターゲットTeradataデータベース。
例: Leo
target_user
(オプション) ターゲット データベースのログオンID。
例: TD_tar_User
このパラメータに対しログオンIDを指定しない場合、コマンドによって対話的に入力が要求されます。
ソースまたはターゲットIDのユーザー名にスペースがあると、ジョブに失敗します。
target_userid_pool
(オプション) ジョブによって、指定の資格情報プールからユーザーが取得されます。両方のパラメータを同じジョブ定義で指定する場合は、source_userid_poolと同じ資格情報プールを使用する必要があります。
例: POOL-1
tpt_debug
(オプション) TPT APIトレース デバッグ ログ パラメータ。0以上の値を指定すると、TPT APIトレース ログが生成されます。有効なTPT APIの値を指定する必要があります。
uowid
(オプション) ジョブに関連付けられた作業バッチ用の代替IDまたは名前。このパラメータに値を設定すると、Data Moverによって、Teradata Ecosystem Managerまたはその内部TMSMEVENTテーブルにイベントが送信される際、この値は作業単位IDとして報告されます。このパラメータを指定しない場合、Teradata Ecosystem Managerまたはその内部TMSMEVENTテーブルにイベントが送信される際、デフォルト値が作業単位IDとして使用されます。作業単位IDのデフォルト値は、ジョブの実行名と現在のタイムスタンプで構成されます。例えば、ジョブの実行名がsales_tableであるクエリー ソースを定義した場合、作業単位IDのデフォルト値は、sales_table-20110115155656ESTになります。
例: sales_tables_move

XMLファイルの例

moveコマンドの場合は、datamove move -f parameters.xmlと入力します。

次の例では、<dmMove>要素ではなく<dmCreate>要素がXMLファイルで使用されています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes" ?> 
<dmCreate xmlns="http://schemas.teradata.com/dataMover/v2009" 
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
xsi:schemaLocation="http://schemas.teradata.com/unity/DataMover.xsd""> 
    <job_name>floyd_dmdev_create</job_name> 
    <source_tdpid>floyd</source_tdpid> 
    <source_user>dmguest</source_user> 
    <source_password>please</source_password> 
    <target_tdpid>dmdev</target_tdpid> 
    <target_user>dmguest</target_user> 
    <target_password>please</target_password> 
    <data_streams>5</data_streams> 
    <source_sessions>1</source_sessions> 
    <target_sessions>1</target_sessions> 
    <force_utility>dsa</force_utility> 
    <log_level>0</log_level> 
    <database selection="unselected"> 
        <name>dmguest</name> 
        <table selection="included"> 
            <name>test1</name> 
        </table> 
        <table selection="included"> 
            <name>test2</name> 
        </table> 
        <table selection="included"> 
            <name>test3</name> 
        </table> 
    </database> 
    <uowid>sales_tables_move</uowid> 
    <query_band>Job=payroll;Userid=aa1000000;Jobsession=1122;</query_band> 
</dmCreate>