Teradata Ecosystem Managerを使用して、Data Moverジョブを監視することができます。Teradata Ecosystem Managerはデフォルトで有効ではありません。この機能を有効にするには、次の手順を実行します。
- list_configurationコマンドを実行します。
- 結果のXMLファイルで、tmsm.modeプロパティを変更します。値をBOTH、ONLY_REAL_TMSM、またはONLY_INTERNAL_TMSMに変更します。
- save_configurationを実行して構成を保存します。tmsm.modeをONLY_REAL_TMSMに設定した場合、Teradata Ecosystem Managerにはすべてのイベントが通知されます。tmsm.modeをONLY_INTERNAL_TMSMに設定した場合、イベントはTMSMEVENTテーブルに格納されます。
ジョブの実行時に予期されるイベントの概要を以下に示します。
- ジョブを開始すると、STARTイベントがログされ、ResourceTypeとしてDM_PROCESS_SOURCEおよびDM_PROCESS_TARGETが記録されます。
- ジョブには複数のタスクが含まれています。STARTイベントは、タスクごとにログされ、実行されるタスクの種類に対応するさまざまなResourceTypeが記録されます。
- 一部の、実行に時間のかかるタスクの種類では、STEPイベントで追加の情報が提供されます。AffectedDatabaseName列とAffectedTableName列は、操作されるオブジェクトを示します。インクリメンタル ステータス情報は、UOWHealthStr列にログされます。オブジェクトのアクションが完了するまでUOWHealthAmtは0のままであり、完了した時点でUOWHealthAmtはコピーされた行数を示します。UOWHealthAmtはソースとターゲットで一致する必要があります。不一致の場合は、通常、問題が発生しています。種類がSELECT_INSERTのタスクでは、UOWHealthStr列にラージ オブジェクト (LOB) にコピーされたバイト数のみが報告されます。SELECT_INSERTタスクでLOBを含まないテーブルにコピーされたバイト数が0となっていることは正常です。
- タスクの最後に、ENDイベントがログされ、コピーされた行およびバイトの合計数が記録されます。
- ジョブの最後に、ENDイベントがログされ、ResourceTypeとしてDM_PROCESS_SOURCEおよびDM_PROCESS_TARGETが記録されます。さらに、HCHKイベントが正常な完了を示します。
- ジョブを正常に完了できない場合、ALERTイベントがログされ、EventMsg列にはエラー メッセージが、AlertCode列には対応するエラー コードが記録されます。
Teradata PT APIは、デフォルトでTeradata Ecosystem Managerに自身のイベントを送信します。Teradata Ecosystem Managerに重複するイベントを送信しないようにするために、Teradata PT APIがData Moverジョブで実行された際に、Data Moverはこのユーティリティが自身のイベントを送信しないようにします。このような状況では、Data MoverデーモンだけがTeradata Ecosystem Managerにイベントを送信することができます。
Teradata Ecosystem Managerに送信されるイベントは、さらに処理を加えるために外部のSQLテーブルに送信することもできます。詳細については、イベント テーブルの使用を参照してください。