ジョブの失敗、ジョブのハングアップ、またはインシデント レポートが必要なその他の問題がData Moverで生じた場合に対処できるよう、Teradataは必要なジョブとシステム情報を収集するための対話型コマンドライン スクリプトを用意しています。Teradataカスタマー サポートは、生成された診断バンドルを使用することで、最適な分析を行なって解決方法を提示することができます。カスタマー サポートは、Global Technical Support Center (GSC)を介して年中無休で利用できます。詳細については、https://support.teradata.comにアクセスしてください。
dmagentsupport.shファイルは、Data Moverエージェントのみを実行しているサーバーから次の情報を収集します:
- エージェント サーバーからのData Moverログ ファイル
- 最新の一時およびタスク ディレクトリ
dmagentsupport.shスクリプトは、次の情報が含まれるdata-mover-agent-support出力ファイルを作成します:
- Data Mover agent.properties ファイル
- DataMoverコンポーネント インストール ディレクトリからのファイルのリスト
- OS、カーネル、CPU、メモリ、およびディスク領域情報
- Data MoverおよびTTUパッケージrpm情報
スクリプトでデータを収集すると、DataMover-$currentdate-$hostname-1.zipというバンドルが/var/opt/teradata/datamover/support/incidentnumber内に作成されます。
バンドル サイズが49 MBを超えると、追加の.zipファイルが次のように作成されます。
- DataMover-$currentdate-$hostname-2.zip
- DataMover-$currentdate-$hostname-3.zip
- 次の設定を含むサポート インシデントを作成します。
オプション 設定 製品領域 System Managementユーティリティ 問題タイプ Teradata® Data Mover - インシデント番号を記録して、診断バンドルを添付するためにインシデントをオープンのままにします。対話型スクリプトにより、インシデント番号および問題に関するその他の情報を入力するように求められます。
- ルート ユーザーとして、使用環境内のData Moverサーバーごとに、/opt/teradata/datamover/support/内にあるスクリプトを見つけて、以下を実行します。
サーバー タイプ 説明 Data Moverサーバー dmsupport.shを実行して、診断バンドルを作成します。 Data Moverエージェントのみを実行するサーバー dmagentsupport.shを実行して、診断バンドルを作成します。 トラブルシューティングに役立つ、問題に関する説明をプロンプトに従って必ず入力してください。dmsupport.shスクリプトは、Data Mover Multi-Purpose ServerのData Moverログ ファイルから次の情報を収集します。- Activemqキュー情報
- 最新の一時およびタスク ディレクトリ
- 以下を含むDSA情報:
- DSCおよびDSAコマンドライン ユーティリティのログ
- インストール ログ
- プロパティ ファイル
- RPM情報
スクリプトは次の3つの出力ファイルを作成します。出力ファイル コンテンツ datamover-job-status - Data Moverの稼働状況情報
- Data MoverおよびTTUパッケージrpm情報
- Data Moverジョブの合計と失敗したData Moverジョブのリスト
- 失敗したジョブのジョブ ステップのリスト
datamover-properties 以下を含むすべてのData Moverプロパティ ファイル: - Data Moverコンポーネント インストール ディレクトリからのファイルのリスト
- ps auxコマンドの出力
datamover-server-details OS、カーネル、CPU、メモリ、およびディスク領域情報。 - インシデントを更新し、生成された.zipファイルを参照してインシデントに添付し、送信します。
- 診断バンドルを調査してもらうための準備が整ったら、参照用のインシデント番号を含め、Teradataカスタマー サポートに連絡します。
- (オプション) .zipファイルを保持しない場合は、Data Moverサーバー上の/var/opt/teradata/datamover/support/incidentnumberディレクトリから削除します。tdactivemq、デーモン、およびエージェント プロセスのjstackおよびjmap出力をキャプチャするには、次の例のようにオプション-runjvmtoolsを追加します。
dmsupport.sh -runjvmtools
dmagentsupport.sh -runjvmtools
jstackおよびjmapオプションを指定してスクリプトを呼び出すと、実行中のジョブに影響を与える可能性があります。指定する前に、Teradataサービスに推奨事項を問い合わせてください。