テンポラル データベースは、期間や時間に関係するデータを格納します。このデータベースはテンポラル データ型を提供し、過去、現在および将来に関連する情報を格納します。たとえば、株価の推移や、組織内の従業員の異動についての情報などを格納します。テンポラル データベースは時間に関連するデータを保守して、時間をベースにした判断を実行できる点で従来型データベースとは異なります。従来型データベースは、現時点での事実のスナップショットのみを捕捉します。
たとえば、従来型データベースでは、過去のステータスに関する履歴の問合わせを直接サポートることはできません。また、本質的に過去に遡った変更や、将来の変更を表現することはできません。DBMSに組込まれたテンポラル テーブル サポートがないと、多くの場合は手動による複雑な手法を使用して、アプリケーション側でテンポラル情報の管理と保守を実行しなければならなくなります。