システム時間とは、現在または過去に行内にあった情報がデータベースに把握されている期間のことです。システム時間を含む表で行が追加、変更、削除されると自動的に記録して、データベースの実態を反映します。
変更の履歴を自動的に追跡記録してデータベース内に維持する必要がある場合、システムのバージョンが設定されているsystem-time表を使用します。例えば、system-time表は、ある種の法令順守に使用することができます。
system-time表をテンポラル表と見なし、system-timeテンポラル表の自動タイムスタンプ機能および追跡機能の動作特性を含めるには、表定義でシステムのバージョン設定を持つように指定しておく必要があります。表にテンポラル機能を与えるのがシステムのバージョン情報です。特に注意書きがない限り、本ドキュメントでは説明の都合上、「system-time」テーブルという場合、暗黙的に「システム バージョンが設定されているsystem-time」テーブルを表わしていると仮定します。
このセクションには、ANSIテンポラル テーブルに適用される構文、ルール、およびその他の詳細についての説明のみが含まれています。示されている構文図は、テンポラル構文に重点を置く全体図から抜粋した図です。
ここで説明した従来の非テンポラル バージョンのSQL文に適用される既存のルールとオプションのほとんどは、テンポラル文にも適用されます。非テンポラル ルールとオプションについては、ここでは繰り返しません。従来の非テンポラルSQL DDLおよびDML文の詳細は<Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例、B035-1144>と<Teradata Vantage™ - SQLデータ操作言語、B035-1146>を参照してください。