例: パーティションを使用したテーブルから外部ストレージへの全行の書き込み - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - Native Object Store 入門ガイド

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.10
Published
2021年7月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
dita:mapPath
ja-JP/gmv1596851589343.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/wrg1590696035526.ditaval
dita:id
B035-1214
Product Category
Software
Teradata Vantage
次の例では、データベース テーブルに格納されているすべてのデータを外部オブジェクト ストレージに書き込みます。データは書き込まれる前にAdvanced SQL Engineでパーティション化(ソート)されます。外部ストレージ内のデータを格納しているオブジェクトには、格納されているソート済みデータを反映する名前が付けられます。

    前提条件

  1. まだ実行されていない場合は、外部オブジェクト ストアにアクセスするための権限を設定します。WRITE_NOSの例に対する許可の設定を参照してください。
  2. まだ実行されていない場合は、データを抽出するデータベース テーブルを設定します。既存のテーブルのいずれかを使用するか、テスト テーブルを設定して例で使用できます。テスト テーブルの設定を参照してください。
  3. まだ完了していない場合は、データを書き込む外部オブジェクト ストアへのアクセスを設定または取得します。外部ストレージ ベンダーの指示に従います。
  4. 例: 外部オブジェクト ストアへの全行の書き込み、PARTITION BYおよびNAMING('RANGE')の使用

  5. データベース テーブルのすべての行を外部オブジェクト ストアに書き込みます。
    SELECT * FROM WRITE_NOS (
    ON ( SELECT * FROM RiverFlowPerm )
    PARTITION BY SiteNo ORDER BY SiteNo
    USING
    LOCATION('YOUR-OBJECT-STORE-URI')
    STOREDAS('PARQUET')
    COMPRESSION('SNAPPY')
    NAMING('RANGE')
    INCLUDE_ORDERING('TRUE')
    ) AS d;

    LOCATIONを、データを書き込む外部オブジェクト ストアのURIに置き換えます。

    この例で注意すべき点:
    • 結果セットの各行は、Advanced SQL Engineのデータを格納する外部ストレージに書き込まれた1つのオブジェクトを記述します。
    • 各オブジェクトには、PARTITION BY句に従って作成された1つのパーティションのデータが含まれています。この場合、データ収集サイトごとに1つのパーティション、つまりSiteNo列値ごとにパーティションが1つあります。
    • NAMING('RANGE')により、オブジェクト名に、範囲内の上限値と下限値が含められます。この場合、オブジェクト名にはSiteNoの値が含まれます。例えば、オブジェクト名の/S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm/09497500/09497500/object_33_0_1.parquetでは、"09497500"がこのオブジェクトに含まれるデータのSiteNoです。このオブジェクトには、サイト09497500と09497500の間(両端含む)の複数のサイト番号からのデータが含まれます。
    • クエリーにはINCLUDE_ORDERING('TRUE')が含まれるため、オブジェクトにはORDER BY列のデータが含まれます。この場合、オブジェクト データにはその行のデータが収集されたサイト番号が含まれます。

    結果は次のようになります。

         NodeId          33
          AmpId           0
       Sequence                    1
     ObjectName /S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm/09497500/09497500/object_33_0_1.parquet
     ObjectSize                27682
    RecordCount                 2944
    
         NodeId          33
          AmpId           0
       Sequence                    1
     ObjectName /S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm/09513780/09513780/object_33_0_1.parquet
     ObjectSize                19136
    RecordCount                 2941
    
    [...]

    読みやすいように、出力は縦に表示されます。

  6. 外部オブジェクト ストレージ上のオフロードされたデータを検証します。
    1. 外部オブジェクト ストアにアクセスするための外部テーブルを作成します。
      CREATE FOREIGN TABLE ftRiverFlowPerm,
      EXTERNAL SECURITY MyAuthObj_Write
      USING ( LOCATION('YOUR-OBJECT-STORE-URI') );

      LOCATIONを、データを書き込んだ外部オブジェクト ストアのURIに置き換えます。

    2. 外部データの行数をカウントします。
      SELECT COUNT(*) FROM ftRiverFlowPerm;

      結果は次のようになります。

      Count(*)
      --------
      12
    3. ftRiverFlowPermという外部テーブルを使用して、外部データから1行をサンプリングします。
      SELECT * FROM ftRiverFlowPerm SAMPLE 1;

      結果は次のようになります。

          Location /S3/s3.amazonaws.com/iewritenostest/RiverFlowPerm2/object_33_1_1.parquet
             SiteNo     9424900
           DateTime 2018-06-27 00:00
               Flow   .00
        GageHeight1  -.13
      Precipitation   .00
        GageHeight2     ?
      

      読みやすいように、出力は縦に表示されます。

  7. 例: 外部オブジェクト ストアへの全行の書き込み、PARTITION BYおよびNAMING('DISCRETE')の使用

  8. データベース テーブルのすべての行を外部オブジェクト ストアに書き込みます。
    SELECT * FROM WRITE_NOS (
    ON ( SELECT * FROM RiverFlowPerm )
    PARTITION BY SiteNo ORDER BY SiteNo
    USING
    LOCATION('YOUR-OBJECT-STORE-URI/RiverFlowPerm_Discrete/')
    AUTHORIZATION(MyAuthObj_Write)
    STOREDAS('PARQUET')
    COMPRESSION('SNAPPY')
    NAMING('DISCRETE')
    INCLUDE_ORDERING('TRUE')
    ) AS d;

    LOCATIONを、データを書き込む外部オブジェクト ストアのURIに置き換えます。

    この例で注意すべき点:
    • 結果セットの各行は、Vantageのデータを格納する外部ストレージに書き込まれた1つのオブジェクトを記述します。
    • 各オブジェクトには、PARTITION BY句に従って作成された1つのパーティションのデータが含まれています。この場合、データ収集サイトごとに1つのパーティション、つまりSiteNo列値ごとにパーティションが1つあります。
    • NAMING('DISCRETE')によって、オブジェクト名にパーティション名が含められますが、この場合、オブジェクト名にはSiteNoの値が含まれます。オブジェクト名/S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm_Discrete/09497500/object_33_0_1.parquetでは、"09497500"がこのオブジェクトに含まれるデータのSiteNoです。
    • クエリーにはINCLUDE_ORDERING('TRUE')が含まれるため、オブジェクトにはORDER BY列のデータが含まれます。この場合、オブジェクト データにはその行のデータが収集されたサイト番号が含まれます。

    結果は次のようになります。

         NodeId          33
          AmpId           0
       Sequence                    1
     ObjectName /S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm_Discrete/09497500/object_33_0_1.parquet
     ObjectSize                27682
    RecordCount                 2944
    
         NodeId          33
          AmpId           0
       Sequence                    1
     ObjectName /S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm_Discrete/09513780/object_33_0_1.parquet
     ObjectSize                19136
    RecordCount                 2941
    
         NodeId          33
          AmpId           0
       Sequence                    1
     ObjectName /S3/s3.amazonaws.com/ie-writenos-bucket/RiverFlowPerm_Discrete/09424900/object_33_0_1.parquet
     ObjectSize                23174
    RecordCount                 2946
    
    [...]

    読みやすいように、出力は縦に表示されます。