QueryGrid 2.03以降のTeradataコネクタは、Teradata Database 16.10で導入されたTeradata Databaseリモート テーブル最適化(RTO)機能をサポートしています。RTOは、リモート テーブルを含むクエリーを処理するために、Teradata Databaseではなくリモート データ ソースを使用する方法を提供します。
Teradata DatabaseでRTO機能が有効になっていることを確認します。
RTOは、次の操作を実行できます。
- リモート データ ソースからTeradata Databaseへのデータ転送を制限する
- リモート クエリーに関わる場合に、Teradataオプティマイザを支援して、より良いプランを生成する
- Teradata Databaseのクエリー実行時間を短縮する
- Teradata DatabaseのCPUおよびIOリソースの使用を削減する
RTOには次の制限があります。
- クラスタとして結合された複数のリモート テーブルは、内部結合であることに制限されており、それらを接続する等価バインディング述部が必要です。
- 複数のテーブルがクラスタ化されている場合でも、リモート テーブルに対して実行された集約は、リモートにプッシュされません。
TeradataコネクタとTeradata Databaseオプティマイザは、プッシュ プロファイルを使用して、リモート テーブルで実行される操作を識別します。操作には、プッシュ、集約、および結合操作が含まれます。
Teradataコネクタのインストール スクリプトを実行すると、RTOが使用可能になります。このスクリプトは次の操作を実行します。
- デフォルトのプッシュ プロファイルJSONコードをTeradata Databaseテーブルに挿入する
- Teradata DatabaseのTD_SERVER_DBの下にプッシュ プロファイル テーブル、関連する関数およびマクロを作成する
次のコネクタ タイプには、デフォルトのプッシュ プロファイルがあります。
- Teradata Database
- Hive
- Spark
- Oracle
- Presto
RTOで使用するためにTeradataコネクタを構成する場合は、Teradata開始コネクタに対して以下のいずれかのプッシュ プロファイル プロパティを選択する必要があります。
- デフォルト プッシュ プロファイル。デフォルト プッシュ プロファイルは、特定のターゲット コネクタまたはリンクを持つクエリーに対して推奨されます。クエリーのパフォーマンスは、リモート システムがプッシュされた操作をどのように実行するかによって異なり、ネットワーク インターフェースと帯域幅に基づいています。リモート システムのパフォーマンスが低下し、望ましくない影響が発生する場合は、デフォルト プッシュ プロファイルをカスタム プッシュ プロファイルに置き換えることができます。
- カスタム プッシュ プロファイル。カスタム プッシュ プロファイルは、データ転送のしきい値と転送速度に基づいて構成する必要があるサイト固有のクエリーに対して作成できます。カスタム プッシュ プロファイルは、デフォルト プッシュ プロファイルよりも優先されます。
プッシュ プロファイルを使用しても、外部サーバーへの変更は必要ありません。