Network Address Translation (NAT)、AWSプライベート リンク、ポート フォワーディングなどにより、仮想IPアドレスを使用してデータ ソース間の通信を行なう場合、QueryGridはこれらの仮想IPが存在しておりそれらを使用して接続を確立できることを把握している必要があります。この通信を成立させるには、仮想IPアドレスを持つ各ノードに、その仮想IPの値を含むテキスト ファイルが必要です。
データ ソース ノード、ブリッジ ノード、またはその両方の仮想IPアドレスを使用できます。ただし、構成が必要な仮想IPアドレスの数を減らすには、ブリッジ ノードの仮想 IPアドレスのみを使用することをお勧めします。
例として、NATで構成されているTeradata-Hadoop間のQueryGridリンクを使用し、次の手順を実行して仮想IPを構成します。
- 仮想IPを持つ各ノードで、ログオンして次のディレクトリに移動します。/etc/opt/teradata/tdqg/node
- ディレクトリで、virtual_ipsというテキスト ファイルを作成します。
- 行ごとに1つの仮想IPアドレスを使用して、テキスト ファイルにノードの仮想IPアドレスを設定します。仮想IPアドレスは、有効なIPV4アドレスまたはIPV6アドレスである必要があります。各仮想IPエントリは、QueryGrid Managerに報告される個別のインターフェース名に関連付けられており、vipの後に数字が続くものとして表わされます。これらの生成されたインターフェース名は、ファイルに一覧表示されるアドレスの順序に基づいています。次の例では、IPアドレス インターフェース名はvip0とvip1として報告されます。
fe80::250:56ff:fea5:67d9 10.20.255.100
ターゲット システムがこの仮想IPが構成されたシステムと正常に通信できるようにするには、仮想IPインターフェース名を使用して新しいネットワーク構成を作成し、このネットワーク構成をリンク構成で使用します。ソース システムとターゲット システムの両方がNATで構成されている場合、ターゲット システム ノードも同様の構成が必要です。 - ファイルを保存します。
- 次のように入力して、ノードを再起動します。service tdqg-node restart
QueryGrid操作中に、ファイルの各行のIPアドレスが読み取られ、検証され、仮想IPアドレスとして使用されます。ファイルが/etc/opt/teradata/tdqg/nodeディレクトリに存在しない場合、file not presentメッセージが/var/opt/teradata/tdqg/node/version/logs/ tdqg-node.logに記録されます。
- 再起動後に、Viewpointでシステム内のすべてのノードがONLINEのステータスを表示していることを確認します。
- 各ノードのノードの詳細の表示を選択して、正しいvipインターフェース名がネットワーク インターフェースセクションに表示されていることを確認します。
仮想IPアドレスの構成例については、https://access.teradata.comにログオンしてKCS014729を検索してください。