Teradata Walletを使用すると、クライアント システムのユーザーは、そのユーザーが格納したデータベースのパスワードにアクセスできるようになります。このとき、同じクライアント システムの他のユーザーが、これらのパスワードにアクセスすることは防止されます。
Wallet内の各エントリには、参照文字列と値(参照文字列と実際のパスワード)の2つの部分があります。このパスワードに関連付けられている文字列でクエリーを実行すると、Teradata Walletが、そのエントリを作成したユーザーにパスワードを返します。ユーザーは、ODBC Driver for Teradataで使用される参照文字列と値のペアを事前にセットアップしておく必要があります。Teradata Walletの使用については、<Teradata Vantage™ - Advanced SQL Engineセキュリティ管理ガイド, B035-1100>の最新版を参照してください。また、Teradata Walletでは統合されたオンライン ヘルプが提供されています。表示するには、Teradata Walletをインストールし、Teradata Walletツールを起動して、helpと入力します。
ODBC接続関数は、Teradata Wallet参照文字列がパスワードや認証パラメータとして使用されたときには、その文字列を処理できます。参照文字列は、$tdwallet()トークンで囲まれている必要があります。
DSNへのWallet文字列の保存:
- DSN Setup(DSN設定)ダイアログで、Teradata Wallet String(Teradata Wallet文字列)フィールドにWallet参照文字列を入力します。
- odbc.iniでは、Wallet参照文字列を$tdwallet()トークンで囲み、それをodbc.ini内のDSNの下でパスワードとして使用します。
Wallet文字列の接続関数での使用:
Wallet参照文字列は、パスワードや認証パラメータの代わりに(または、その一部として)使用できます。