FastExportプロトコルは、特定の条件を満たしているSELECT文のパフォーマンスを向上させるVantage機能であり、大量のデータを迅速に取得できます。パフォーマンスの厳密な違いは、アプリケーションとデータベースの構成によって異なり、クエリーの構造によって影響を受けることがあります。例えば、FastExportは、GROUP BY句やORDER BY句が含まれていないクエリーで最適に動作します。
FastExportプロトコルは、標準プロトコルを使用する場合とは異なる順序で結果セットを返す可能性があるため、場合によってはORDER BY句を使用して特定の結果セットの順序を強制する必要があります。例えば、ORDER BY句を指定しない場合、順序付き分析関数を含むクエリーでは、想定した順序では結果セットが生成されない可能性があります。
FastExportをサポートしているデータベースに接続している場合、ODBC Driver for Teradataはこのプロトコルを使用して、次の条件を満たしているSELECTクエリーのパフォーマンスを向上させることができます。
- 問合わせるテーブルまたはビューに、FastExportプロトコルでサポートされていないデータ型が含まれていない。例えば、BLOBおよびCLOBのデータはサポートされていません。
- クエリーが、SQLPrepareおよびSQLExecuteを使用して前処理済みステートメントとして実行されている。SQLExecDirectクエリーはサポートされていません。
- クエリーが複数のセミコロンで区切られたステートメントとして記述されている場合、ステートメントがすべてSELECT文である必要がある。
また、複数の前処理済みステートメントを同時に実行している場合、ステートメントには一定の制限が適用されます。詳細については、<Teradata® FastExportリファレンス, B035-2410>の「制約事項と制限」を参照してください。
FastExportプロトコルを使用するようにドライバを構成するには、DSNまたは接続文字列で以下のプロパティを設定します。詳細については、Teradata DSNのオプションを参照してください。
キー名 | デフォルト値 | 必須 |
---|---|---|
タイプ | デフォルト | いいえ |
セッション数 | なし | いいえ |