SQLConnectでは、データ ソース名、ユーザー名、およびパスワードだけでデータ ソースに接続でき、その他のすべての接続情報はシステム上に保存できることが想定されています。その情報はWindowsではレジストリのDSN Settingsセクションに格納され、UNIXベースのシステムではユーザーのodbc.iniファイルに格納されます。
構文:
SQLRETURN SQLConnect( SQLHDBC ConnectionHandle, SQLCHAR * ServerName, SQLSMALLINT NameLength1, SQLCHAR * UserName, SQLSMALLINT NameLength2, SQLCHAR * Authentication, SQLSMALLINT NameLength3);
SQLConnectは、ドライバおよびデータ ソースへの接続を確立します。接続ハンドルは、ステータス、トランザクション状態、エラー情報など、データ ソースへの接続に関する情報すべての格納場所を参照します。
SQLConnectは最も簡略な接続関数です。ServerName(データ ソース名)が必須であり、任意でUserNameおよび認証(通常はパスワード)を指定できます。UserNameパラメータおよびAuthenticationパラメータは、そのままドライバに渡されます。SQLConnectは、データ ソース名をハード コードした、UserNameおよびAuthenticationが不要なアプリケーションで使用すると効率的です。
また、独自の「ルック アンド フィール」を制御するアプリケーションやユーザー インターフェースを持たないアプリケーションの場合にも効率的です。このようなアプリケーションでは、SQLDataSourcesを使用してデータ ソースのリストをビルドすることができ、ユーザーにデータ ソース、UserNameおよびAuthenticationを確認してから、SQLConnectを呼び出します。
SQLConnectは、選択された認証メカニズムを使用して、認証済みの状態で接続を確立します。認証メカニズムが選択できない場合、SQLConnectはSQL_ERRORおよび新たなエラー メッセージを返します。
TeraSSOで完全修飾ユーザー名が使用できる場合、ユーザー名にドメインやレルムを含めることができます(例:george@linedata)。