Teradata ARCでは、データベースへの修正内容が、一時ジャーナルにほとんど記録されません。 その代わりに、Teradata ARCでは、restart logというファイルを使用して、実行されたジョブの操作ステータスを維持します。
再起動ログは、データベースまたはテーブルに対するユーティリティ操作の効果をカタログ化します。 Teradata ARCでは、重要な各ステップの開始時と終了時(および長い実行タスクの中間点)に再起動エントリがログに書き込まれます。 ジョブが何らかの理由で中断された場合、Teradata ARCは実行されていたアーカイブまたは復元操作の再開にこのログを使用します。
Teradata ARCを開始すると、現在の入力文とログオン文を追跡できるように再起動ログ内にマーカーが付けられます。 次に、Teradata ARCはコマンド ストリームを再起動ログにコピーします。 Teradata ARCは再起動中にこれらのコマンドを使い、最初に入力したのと同じログオン ユーザーを使用して直前のアクティビティを続行します。
復元時、Teradata ARCはすべてのテーブルの復元が完了するまでテーブルのビルド ステップを延期します。 その後で、延期されたビルド ステップが実行され、テーブルの復元が完了します。 各サブテーブルが復元されるごとに、そのサブテーブルのビルド ステップは、再起動ログ内の内部的に延期されたビルドのリストに格納されます。 Teradata ARCを再起動する必要がある場合、Teradata ARCは再起動されるテーブルの再起動ログに保存されたビルド ステップから延期されたビルド リストを再作成します。 Teradata ARCは、テーブルごとに最大100個のビルド ステップを再起動ログに保存できます。 1つのテーブルに100よりも多くのサブテーブルが含まれていると、100ステップを超えたビルド ステップは、再構築できないために再始動時に失われます。 1つのテーブルに100よりも多くのサブテーブルがあり、そのテーブルの再始動が必要になると、Teradata ARCはメッセージ1281を表示します。このメッセージは、ユーザーに対して、そのテーブルの復元後にテーブルを再ビルドするために、スタンドアロンのBUILD文を実行するように指示するものです。