次の情報は、Linuxのプラットフォームのみを対象としています。
Linuxのプラットフォームでは、「arcmain」実行可能ファイルは、32ビット バージョンおよび64ビット バージョンの両方で利用できます。 インストール中、「arcmain」実行可能ファイルの両バージョンが、同時にLinuxシステムにインストールされます。
ARC15.10より前では、両バージョンの実行可能ファイルは同じ名前(「arcmain」)であり、 名前の競合を回避するために、各実行可能ファイルは、別々のディレクトリにインストールされていました。 デフォルトのバージョンは32ビット バージョンであり、 Linuxのコマンド プロンプトで「arcmain」と入力すると、32ビット バージョンが実行されました。
起動したい実行可能ファイルの「arcmain」を呼び出すには、複数の方法がありました。
arcmain -- 32-bit ‘arcmain’ /usr/bin/arcmain -- 32-bit ‘arcmain’ softlink /usr/bin64/arcmain -- 64-bit ‘arcmain’ softlink /opt/teradata/client/15.10/bin/arcmain -- 32-bit ‘arcmain’ (full path) /opt/teradata/client/15.10/bin64/arcmain -- 64-bit ‘arcmain’ (full path)
ARC 15.10以降では、次の変更が実装されています。
- 32ビットおよび64ビットの「bin｣ディレクトリは/opt/teradata/client/15.10に別々には存在しません。単一の「bin」ディレクトリのみ存在し、「arcmain」の両バージョンがそこに格納されます。
- 「bin」ディレクトリの「arcmain」の各バージョンを一意に識別するために、32ビット「arcmain」実行可能ファイルは、「arcmain32」に変更されます。 64ビット「arcmain」実行可能ファイルの名前は「arcmain」のままです。
- この名前変更によって、「arcmain」の64ビット バージョンがLinuxプラットフォームのデフォルト バージョンになります。 Linuxのコマンド プロンプトで「arcmain」と入力すると、64ビット バージョンがデフォルトとして実行されます。 「arcmain」の32ビット バージョンを実行したい場合は、明示的に「arcmain32」と指定する必要があります。
- 両方の「arcmain」ソフトリンク(/usr/bin/arcmain and /usr/bin64/arcmain)がまだセットアップされますが、それぞれ次のようにリンクされます。
/usr/bin/arcmain -> /opt/teradata/client/15.10/bin/arcmain32 /usr/bin64/arcmain -> /opt/teradata/client/15.10/bin/arcmain
- /opt/teradata/client/15.10/binへのフル パスが、インストール中に使用中のシステムのパスに設定されます。
要約すると、Linuxシステムで次のいずれかを入力することで「arcmain」を実行できます。
arcmain32 -- 32-bit ‘arcmain’ arcmain -- 64-bit ‘arcmain’ /usr/bin/arcmain -- 32-bit ‘arcmain’ softlink /usr/bin64/arcmain -- 64-bit ‘arcmain’ softlink /opt/teradata/client/15.10/bin/arcmain32 -- 32-bit ‘arcmain’ (full path) /opt/teradata/client/15.10/bin/arcmain -- 64-bit ‘arcmain’ (full path)