ワークロード管理では、ワークロード、フィルタ、スロットル、クエリー セッション、およびユーティリティ セッションのための一般的な分類項目プロセスを分類タブに提供します。分類項目によって、どのクエリーがどのルールを使用するかが決定されます。Teradata Databaseでは、クエリーを実行する前に、分類基準を検出します。役立つ分類項目スキーマを作成する目標は、ビジネス目標を達成し、Teradata Databaseの制御を適切に調整することです。次の分類基準タイプが使用できます。
- リクエスト元
- クエリーのリクエスト元。これは、ユーザー名、アカウント名、アカウント文字列、プロファイル、アプリケーション、クライアントIPアドレス、またはクライアントIDなどです。
- ターゲット
- クエリーの対象。これは、データベース、テーブル、ビュー、マクロ、ストアド プロシージャ、関数、またはメソッドなどです。
- クエリー特性
- クエリーの構成要素。これは、ステートメント タイプ、AMP制限、超過したすべてのステップ時間、ステップ行数、最終行数、処理時間の見積もり、最小ステップ時間、結合タイプ、フル テーブル スキャン、メモリ使用量、増分計画などです。
- クエリー バンド
- クエリーに添付されたメタデータ。これはユーザー位置やアプリケーション バージョンなどです。
- ユーティリティ
- クエリーの実行を依頼したユーティリティ。これはFastLoad、FastExport、Backupユーティリティなどです。
分類項目設定に対する変更は、データ モニタリング、定期的な履歴分析、またはシステム変更に応じて行なうことができます。例えば、アプリケーションが追加され、2つのTeradataシステムが統合されるか、目標サービス レベル (SLG) が未達成の場合には、分類項目グループを作成するか、既存のグループを変更する必要がある場合があります。
分類項目を使用するのに適した方法は、まず、リクエスト元を使用して、クエリーの作成元を確認することです。アカウント文字列が選択されることが多いですが、その他のオプションには、ユーザー名、アカウント名、またはクライアントのIPアドレスが含まれます。より詳細なレベルの分類項目を作成する必要がある場合は、データベース、テーブル、またはビューなどの、クエリー データが参照される場所を確証します。分類項目をさらに限定するには、クエリー特性、クエリー バンド、またはユーティリティを選択します。ユーティリティの場合は、チェック ボックスを使用して、含めたい特定のユーティリティを選択します。
例えば、システムの応答時間がかなり悪化している場合に、会計部門からのすべてのクエリーを拒否するには、フィルタを作成して、リクエスト元の分類項目を追加することができます。フィルタをさらに詳細にするには、10秒以上実行することが予想される会計部門からのすべてのリクエストを排除するように、クエリー特性の分類項目を追加します。分類項目をフィルタに含めて、それらの項目を拒否します。クエリー特性設定は、すでに設定されているリクエスト元に追加されます。
一般的に、複数の条件を結合するときANDロジックを使用し、追加する条件が多いほど定義が具体的になります。ただし、ユーザー名とプロファイルのリクエスト元を追加する場合、この2つの関係をANDまたはORとして指定できます