Data Mover DSAユーティリティを使用してジョブを作成および実行するには、force_utilityをDSAに設定します。force_utilityが指定されていない場合、Teradata Databaseがバージョン16.00以降で、DSAが制限されていなければ、Data Mover DSAユーティリティが自動的に選択されます。DSAユーティリティを使用する前に、DSAユーティリティ セットアップを参照してください。
DSAを使用してシステム間でデータをコピーする場合、DSAはブロック レベルの圧縮を保持します。ターゲット システムに(ソース システムに比べてAMPの数が異なるなど)異なる復元構成がある場合、データはターゲット システムでのみ未圧縮の状態になります。ターゲット システムがソースと同じ構成の場合、ブロック レベルの圧縮はジョブ全体にわたって保持されます。データは、ネットワーク経由で転送される際すべてのシナリオで圧縮された状態が継続するため、DSAを使用すると、ブロック レベルの圧縮が使用され、ネットワークが制限要因である場合に、他のコピー方法と比較してパフォーマンスが大幅に向上します。
ルールと制限
Data Mover DSAユーティリティには、ジョブに関する次の制限があります。
- DSAユーティリティはTeradata Databaseバージョン14.10以降で使用できます。ただし、16.00より前のTeradata Databaseでは、DSAサポートは制限されています。
- DSAは移動ジャーナルをサポートしません。
- ソース ステージングが指定されていない場合、DSAはテーブルまたはビューのデータの部分コピーをサポートしません。
- 失敗したDSAジョブは、restartコマンドを使用して再起動できません。失敗した問題を解決した後にジョブを再実行するには、clean upの後にstartを使用します。
- ソース データベースまたはターゲット データベースのバージョンが16.20より前の場合にデータベースをコピーすると、ターゲット データベースにのみ存在するオブジェクトが保持されません。
- ジョブにインデックスが含まれていて、ソース データベースまたはターゲット データベースのバージョンが16.20より前の場合、DSAはテーブルとデータベースのコピーをサポートしません。
DSAのオプション パラメータ
次のテーブルに示すように、ジョブXMLにオプションのセクションを追加すると、カスタムDSAパラメータをサポートできるようになります。
パラメータ名 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
target_group_name | いいえ | ターゲット グループは、データのコピーに使用されるメディア サーバーで構成されます。ソース システムまたはターゲット システムのいずれかをメディア サーバーとして機能させることを推奨します。ソース システムまたはターゲット システムのいずれかがメディア サーバーとして機能している場合は、そのシステム上のデータベース ノードにBAR NCがインストール、構成、および実行されています。対応するデフォルト ターゲット グループはData Mover DSAユーティリティによって自動的に作成され、Data Moverジョブでデータをコピーする際に使用されます。このパラメータは、Data Mover DSAユーティリティで作成されたデフォルト グループの代用として、指定されたターゲット グループを指定する上級ユーザーのみが使用する必要があります。 |
parallel_builds | いいえ | 復元中に同時に構築することができるインデックスおよびフォールバック サブテーブルの数。同時ビルドの最大数は5、デフォルト値は5です。 |
XMLに追加されたオプションのDSAパラメータの例を以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <dmCreate xmlns="http://schemas.teradata.com/dataMover/v2009" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance xsi:schemaLocation="http://schemas.teradata.com/dataMover/v2009/DataMover.xsd"> <source_tdpid>sourceSys</source_tdpid> <source_user>source_user</source_user> <source_password>source_password</source_password> <target_tdpid>targetSyc</target_tdpid> <target_user>target_user</target_user> <target_password>target_password</target_password> <data_streams>1</data_streams> <source_sessions>1</source_sessions> <target_sessions>1</target_sessions> <freeze_job_steps>FALSE</freeze_job_steps> <force_utility>DSA</force_utility> <log_level>99</log_level> <dsa_options> <target_group_name>my_target_group</target_group_name> <parallel_builds>1</parallel_builds> </dsa_options> <database selection="unselected"> <name>db1</name> <table selection="included"> <name>tb1</name> </table> </database> </dmCreate>