Server Managementを使用すると、危機的な障害をTeradataに直ちに報告することができます。Server Managementによるロギングはデフォルトで有効になっていますが、agent.propertiesまたはdaemon.propertiesのlogger.useTviLoggerプロパティの値をfalse.に設定することで無効にできます。
次に、Data Moverによって報告されるServer ManagementエラーをメッセージID番号別に示します。すべてのエラーは危機的なエラーです。
Data Moverサーバー ログは拡張子によってロール アップされる場合がよくあります。以下のリストでは、これが診断バンドルの内容のアスタリスク(*)によって示されています。例えばdmDaemon.log*は、サーバー上で利用可能なすべてのdmDaemonログのリストを表わします。診断バンドルの詳細については、サポート用の診断バンドルの作成を参照してください。
- 4601001
- 概要: デーモンのポートが使用中です。
- 説明: エージェントからの着信ソケット接続に使用されるデーモンのポートが別のプロセスによって使用されています。
- 推定原因: デーモンのポートが別のプロセスによって使用されています。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmDaemon.log*、daemon.properties
- 対応策: デーモンのポートを使用可能なポート番号に変更するか、既存のデーモンのポートを使用しているプロセスを終了させます。
- 4601002
- 概要: リポジトリが予期しない状態です。
- 説明: Data Moverリポジトリが予期しない状態になっています。
- 推定原因: Data Moverリポジトリ サーバーが停止しているか、またはリポジトリに適切なテーブル群がない可能性があります。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmDaemon.log*
- 対応策: Data Moverリポジトリとして使用されているTeradata Databaseインスタンスでログオンが有効になっていない可能性があります。または、インスタンスの再起動が必要です。リポジトリが適切なテーブル群で更新されるように、Data Moverデーモンを再インストールする必要がある場合もあります。
- 4601003
- 概要: デーモンがJMSブローカーに接続できません。
- 説明: デーモンからJMSブローカーに到達できません。
- 推定原因: ActiveMQサービスがダウンしているか、デーモンのブローカー ポートまたはURLの構成が正しくない可能性があります。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmDaemon.log*、daemon.properties
- 対応策: ActiveMQサービスを再起動します。デーモンのブローカー ポートまたはURLを確認します。
- 4601004
- 概要: デーモンがエージェントに接続できません。
- 説明: Data Mover エージェントに到達できません。
- 推定原因: Data Moverエージェントが停止している可能性があります。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmAgent.log*、daemon.properties、agent.properties
- 対応策: Data Moverエージェントを再起動します。
- 4601005
- 概要: ジョブ リポジトリが領域不足です。
- 説明: Data Moverのジョブ リポジトリの領域が不足しています。
- 推定原因: ジョブ リポジトリに対する領域の割り当てが不十分です。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmDaemon.log*
- 対応策: リポジトリに追加の領域を割り当てるか、古いジョブをクリーンアップします。
- 4601006
- 概要: デーモンが、指定したイベント テーブルに書き込むことができません。
- 説明: Data Moverジョブが、指定したイベント テーブルにイベントを書き込むことができません。
- 推定原因: イベント テーブルにアクセスできないか、またはイベント テーブル データベースに利用可能な領域がありません。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmDaemon.log*、daemon.properties
- 対応策: イベント テーブルがData Moverデーモン サーバーからアクセス可能かどうかを確認します。イベント テーブル データベースに新規イベントの格納に十分な領域があるかどうかも確認します。
- 4601007
- 概要: デーモン リポジトリ パージ タスクが複数回タイムアウトしました。
- 説明: データ リポジトリが正しくクリーニングされていません。
- 推定原因: リポジトリがロックされている、またはオーバーロードされている可能性があります。
- 対応策: Data Moverリポジトリが別のプロセスによってロックされていないことを確認します。
- 4601008
- 概要: Data Moverリポジトリがしきい値を超えました。
- 説明: 1つまたは複数のリポジトリ テーブルの行数がしきい値の上限である100万行を超えました。
- 推定原因: Data Moverのパフォーマンスが低下し、障害が発生することがあります。
- 対応策: Data Moverパージ サービスが有効になっていることを確認します。パージ サービスがすでに有効になっている場合は、追加データをパージするようにパージ プロセスを変更します。
- 4602001
- 概要: エージェントがJMSブローカーに接続できません。
- 説明: エージェントからJMSブローカーに到達できません。
- 推定原因: ActiveMQサービスが停止しているか、またはエージェントのブローカー ポートやURLの構成が正しくない可能性があります。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmAgent.log*、agent.properties
- 対応策: ActiveMQサービスを再起動します。エージェントのブローカー ポートまたはURLを確認します。
- 4603001
- 概要: Data Moverデーモン コンポーネントが使用できません。
- 説明: Data Moverモニタリング サービスは、Data Moverデーモン コンポーネントを検出できません。
- 推定原因: Data MoverデーモンまたはData Moverデーモン サーバーが停止している可能性があります。
- 対応策: マスター/スレーブ モードでData Moverデーモンを再起動します。
- 4603002
- 概要: Data Moverリポジトリが使用できません。
- 説明: Data Moverモニタリング サービスは、Data Moverリポジトリ データベースを検出できません。
- 推定原因: Data Moverリポジトリ データベースが実行されていないか、またはData Moverリポジトリ サーバーが停止している可能性があります。
- 対応策: Data Moverリポジトリ データベースを再起動します。
- 4603003
- 概要: すべてのData Moverエージェント コンポーネントが使用できません。
- 説明: Data Moverモニタリング サービスは、実行中のData Moverエージェント コンポーネントを検出できません。
- 推定原因: すべてのData Moverエージェント コンポーネントが停止している可能性があります。
- 対応策: Data Moverエージェントを再起動します。
- 4604001
- 概要: Data Moverスレーブ同期サービスを開始できません。
- 説明: スレーブ同期サービスが正しく開始されなかったか、またはエラーが発生して停止しました。
- 推定原因: 同期サービスは、Data Moverリポジトリでストアド プロシージャを呼び出す際に失敗しました。ストアド プロシージャの状態が正しくない可能性があります。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmSync.log*、sync.properties
- 対応策: Data Moverリポジトリで"call sqlj.redistribute_jar('DMXSPJar')" sqlを実行してみてください。
- 4604002
- 概要: Data Moverスレーブ同期サービスをマスター ノードに接続できません。
- 説明: マスター ノードに接続できないため、スレーブ同期サービスがシャット ダウンしました。
- 推定原因: マスター同期サービスがシャット ダウンしたか、またはマスター同期サービスにアクセスできません。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmSync.log*、sync.properties
- 対応策: マスター同期サービスが実行中で、スレーブ ノードからアクセス可能かどうかを確認します。
- 4604003
- 概要: リポジトリを複製するときにエラーが発生して、Data Moverスレーブ同期サービスがシャット ダウンしました。
- 説明: リポジトリを複製するときにスレーブ同期サービスで致命的なエラーが発生し、スレーブ同期サービスがシャットダウンしました。
- 推定原因: スレーブ同期サービスは、ストアド プロシージャを実行してリポジトリを複製できなかった可能性があり、シャット ダウンする必要があります。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmSync.log*、sync.properties
- 対応策: sqlエラー メッセージの詳細を同期サービス ログで確認します。
- 4604004
- 概要: Data Moverスレーブ同期サービスは、マスター ノードから受信したSQLを実行できませんでした。
- 説明: スレーブの同期サービスは、マスター ノードから受信したSQLを実行できませんでした。マスター ノードとスレーブ ノードは、同期していない可能性があります。
- 推定原因: スレーブ同期サービスはSQLの実行に失敗しました。
- 診断バンドルに含まれる内容: dmSync.log*、sync.properties
- 対応策: 詳細なSQLエラー メッセージについては、スレーブ ノード同期サービス ログを確認します。このエラーにより、マスターとスレーブが同期しなくなる可能性があります。同期させるには、バックアップと復元を実行します。
- 4604005
- 概要: Data Moverのマスター同期サービスがダウンしています。
- 説明: マスター同期サービスが実行されていません。
- 推定原因: エラーのためマスター同期サービスが手動で停止されました。
- 対応策: 詳細については、マスター同期サーバーとスレーブ同期サーバーの両方のdmSync.logを参照してください。
- 4604006
- 概要: Data Moverのスレーブ同期サービスがダウンしています。
- 説明: スレーブ同期サービスが実行されていません。
- 推定原因: エラーのためスレーブ同期サービスが手動で停止されました。
- 対応策: 詳細については、マスター同期サーバーとスレーブ同期サーバーの両方のdmSync.logを参照してください。
Data Moverが報告するServer Managementライフ サイクル エラーをメッセージID番号別に以下に示します。
- 1601001
- 概要: Data Moverデーモンが開始されました。
- 説明: Data Moverデーモン コンポーネントが開始されています。
- 推定原因: Data Moverデーモン コンポーネントが再起動されたか、またはノードが再起動されました。
- 対応策: なし。
- 1602001
- 概要: Data Moverエージェントが開始されました。
- 説明: Data Moverエージェント コンポーネントが開始されています。
- 推定原因: Data Moverエージェント コンポーネントが再起動されたか、またはノードが再起動されました。
- 対応策: なし。