構文 - Parallel Data Pump

次のような場合に当てはまります。

number

パーティションでログオンするセッションの数。

Teradata TPumpは、指定された数のセッションを使用してログオンし、データベースに要求を転送します。

numberにはデフォルト値がないので、必ず指定する必要があります。このパラメータに最大値はありませんが、システム全体でのセッション制限(マシンにより異なる)は存在します。

セッション数を制限することにより、外部システムとデータベースの両方でリソースが節約されます。ただし、この節約の結果として、スループットが低下し、処理時間が長くなる可能性があります。

DATAENCRYPTION ON/OFF

PARTITIONコマンドで定義されたセッションについて、Teradata TPumpとデータベース間の通信でインポート データおよび要求テキストを暗号化するためのキーワード。

ONの場合、暗号化が実行されます。OFFにすると、暗号化は実行されません。DATAENCRYPTIONを指定しない場合、"-y"実行時パラメータの指定がなく、さらにBEGIN LOADコマンドのDATAENCRYPTIONがOFFであれば、デフォルトはOFFです。"-y"実行時パラメータが指定されているか、BEGIN LOADコマンドのDATAENCRYPTIONがONの場合、デフォルトはONです。

このオプションは、PARTITIONコマンドで定義されるセッションに適用されます。セッションが明示的に指定されている場合、PARTITIONコマンドで定義されるセッションの間、その設定が、"-y"実行時パラメータおよびBEGIN LOADコマンドのDATAENCRYPTIONオプションによる暗号化設定を上書きします。

PACK

1つの複数文要求にパックする文の数を指定するためのキーワード。

最大値は1500です。

文をパックすると、アプリケーションとデータベースとの間の送受信の数が減少するので、ネットワーク/チャネルの効率が上がります。

PACKMAXIMUM

現在のパーティションの最大PACK係数を動的に判定するようTeradata TPumpに要求するためのキーワード。

最大値は1500です。

UTY6652のメッセージ内に表示されます。PACKMAXIMUMを使用する場合、初期化中、データベースとのやり取りを何度も繰り返して、最大限のPACK係数を発見的に判断する必要があるため、このように判断された値は特に、後続の実行で使用されます。

partition_name

1つ以上の後続のDMLコマンドから参照するために、パーティションに割り当てる名前。

パーティション名は、Teradata SQLの列名と同じ構成規則に従わなければなりません。ここで指定する名前はDMLコマンドのPARTITION句でも使用されることがあります。

SESSIONS

パーティションのセッションの数を指定するキーワード。

statements

1つの複数文要求に組み込む文の数(1500までの正の整数)です。

デフォルト値は、1つの要求当たり20個の文です。

特定の状況において、Teradata TPumpはパック係数の設定が高すぎると判断します。次に、Teradata TPumpはパック係数の設定を適切な値に自動的に下げ、警告メッセージを発行します。例えば、

「UTY6625 WARNING: Packing has been changed to 12 statements per request」(UTY6625警告: パックが1要求当たり12文に変更されました)

を発行して、続行します。

文をパックすると、アプリケーションとデータベースとの間の送受信の数が減少するので、ネットワーク/チャネルの効率が上がります。

パック係数の妥当性検査は、いっぱいにパックした要求を、prepareを使ってデータベースに送信することによって実施されます。このテストでは、構文の問題と、要求が極端に大きくて構文解析プログラムに負担をかけ過ぎないかどうかが検査されます。

スクリプトの開発プロセスを簡略化するために、Teradata TPumpは過負荷の構文解析プログラムから返された特定のエラーを無視し、要求を縮小してprepareを再試行します。この要求が正常に実行され、改訂されたパック係数のサイズを示す警告が発行されるまで行なわれます。

そのような警告が発行された場合には、Teradata TPumpスクリプトを修正して、その警告が発行されないようにする必要があります。そうすれば、要求を縮小するという時間を浪費するプロセスを回避できます。

ソース パーセルの長さが定義されたデータと一致しない場合、パックが失敗する恐れがあります。失敗した場合、Teradata TPumpは次のメッセージを発行します。

「UTY2819 WARNING: Packing may fail because input data does not match with the data defined（UTY2819 警告: 入力データが、定義済みのデータと一致しないため、パックに失敗する恐れがあります）」

この問題を解消するには、パック係数を増やし、ジョブを再発行します。

threshold

パーティションでログオンするセッションの最小数。

セッションにログオンする時点でシステムの制限がこのしきい値に達している場合、Teradata TPumpはログオンの試行を停止し、すでにログオンされているセッションを使用します。

しきい値に達する前にすべてのセッションを使い果たしている場合は、Teradata TPumpはすべてのセッションからログオフし、SLEEP値(BEGIN LOADで指定された)で設定された時間だけ待機し、その後もう一度ログオンを試みます。