ジョブ名の指定は、オペレーティング システムによって異なります。
UNIXシステムまたはWindowsシステムの場合
必須ではありませんが、Teradataにおけるすべてのジョブでtbuildコマンド ラインにジョブ名を指定することを推奨します。 ジョブ名を指定しないと、後で、ジョブに関連する他の機能(チェックポイント ファイルなど)へのアクセスが難しくなります。
通常、スクリプトのDEFINE JOB文で指定したジョブ名の後ろに、ジョブの特定の実行を固有に識別するシーケンス番号(日付スタンプなど)を続けます。
UNIXおよびWindowsシステムでtbuildコマンドにジョブ名を指定しなかった場合、ログオン ユーザーIDの後ろにハイフンとTeradata PTで生成されるジョブ シーケンス番号が続く形式が、Teradata PTによって使用されます。
z/OSの場合
z/OS上では、JCL経由でジョブ スクリプトが実行され、JOB文が必要なため、ジョブ名の指定も必要です。 通常、TSOユーザーIDに固有な文字を付加します。
名前のないジョブの実行に関する特記事項
UNIXまたはWindowsシステムのジョブに固有な名前を指定しない場合や、z/OSのジョブに固有なハイ レベル修飾子を指定しない場合は、次のことを推奨します。
- Teradata PTジョブを一度に1つずつ実行します。
- 中断されたジョブがある場合は、他のジョブを実行する前に再始動します。 中断されたジョブを最初に完了する必要がある場合や、再始動時に正常に完了できない場合は、チェックポイント ディレクトリまたはz/OSカタログからチェックポイント ファイルを手動で削除する必要があります。
ジョブ名を指定しない場合のチェックポイント ファイルへの影響
各ジョブが固有なチェックポイント ファイル名を持つように、jobnameコマンドのtbuildオプションを使用してTeradata PTジョブに名前を付けることを強く推奨します。
tbuildコマンドでジョブ名を指定しないと、Teradata PTではチェックポイント ファイルの名前にデフォルトのジョブ名が使用されます。 そのユーザーIDで実行されるすべてのジョブに対し、チェックポイント ファイルが同じ名称を持つことになります。 失敗したジョブのチェックポイント ファイルはすべて、自動的にTeradata PTに保存されます。その結果、その後のジョブでは、失敗したジョブのチェックポイント ファイルを使用して再始動を試みます。 この場合、新しいジョブも成功しません。
チェックポイントの詳細については、チェックポイント オプションの設定を参照してください。
ジョブ名の構文
ジョブ名を指定する構文は次のとおりです。
tbuild -f <filename> -j <jobname>
ジョブ名を省略した場合は、デフォルトの名前が使用されます。
<user name>-<Teradata PT job sequence number>
デフォルトの名前は、シンボリック ユーザー名の後ろにハイフン("-")、および実行したジョブごとにTeradata PTがインクリメントするシーケンス番号が続いたもので構成されます。
例1
有効なtbuildコマンドを以下に示します。user1として"labmachine"システムにログオンし、以下のようにジョブ名を使わないでtbuildコマンドを入力します。
tbuild -f fivetableload
ジョブIDはuser1-<シーケンス番号>となります。 ユーザーIDがジョブ名です。「-<シーケンス番号>」 ("-38"など)は、Teradata PTジョブが実行されるたびにインクリメントされるシーケンス番号です。
tbuildを使用してジョブが実行されると、ジョブIDとシステム名がコンソールに表示されます。例えば次の通りです。
job id is user1-38 running on labmachine
例2
同じシステムで、以下のようにweek7というジョブ名を指定します。
tbuild -f fivetableload week7
指定したジョブ名によってデフォルトが上書きされ、ジョブIDはweek7-<シーケンス番号>となります。
指定したジョブ名が使用され、このシステムで次のジョブが実行された場合、シーケンス番号は-39にインクリメントされます。