外部コマンド インターフェースによるジョブのモニター
Teradata PT非同期コマンド インターフェースは、実行時にTeradata PTジョブにコマンドを発行できるソフトウェア コンポーネントです。 非同期という用語には2つの重要な意味があります。
- コマンドは、Teradata PTアドレス空間の外からTeradata PTジョブに発行できます。これが外部コマンドの由来です。
- Teradata PTは、ロード動作やエクスポート動作を実行している最中に、非同期方式でコマンドを処理します。
ユーザーが発行する外部コマンドには以下のような目的があります。ただし、それがすべてではありません。
- ジョブを一時停止して再始動することで、ロード時間とシステム リソースの管理効率を上げる。
- 必要性やタイミングにに応じてチェックポイントを設定する。
- 後で再始動できるよう、手順を踏んでジョブを停止する。
- 必要に応じてジョブ ステータスを取得する。
- 直ちにチェックポイントを設定して、実行中のトランザクションをコミットする。
- 外部コマンドを実行するための外部コマンド手順またはルールを定義する。
- 同時にロードできる複数のデータ ターゲットを同期させる。
- パフォーマンス統計、ソース/ターゲット情報、ジョブ イベントなど、リレーショナル テーブルに保存できる動作メタデータを収集する。
外部コマンドは、さまざまなTeradata PT実行レベル、すなわちジョブ レベルやオペレータ レベルをターゲットにできます。 さまざまなレベルのコマンドの実行により、ジョブの実行、システム リリースの使用状況の調整、ジョブ パフォーマンスの微調整のためのモニター手順や変更手順を柔軟に定義できます。
TWB_STATUSプライベート ログでジョブ ステータスを把握
ジョブの実行時に、Teradata PTはTWB_STATUSログと呼ぶ特殊なログを作成して、さまざまなジョブ ステージでジョブ パフォーマンス データをキャプチャします。 これら「処理メソッド」と呼ぶステージは以下のとおりです。
- オペレータの初期化(INITIATEメソッド)
- オペレータが実施するデータ取得(EXECUTEメソッド)
- チェックポイントの処理(CHECKPOINTメソッド)
- 再始動処理(RESTARTメソッド)
- オペレータの終了(TERMINATEメソッド)
デフォルトで、Teradata PTは、各メソッドの最初から最後までオペレータの各インスタンスのパフォーマンス データを収集します。 TWB_STATUSログのパフォーマンス データはリレーショナル テーブルとして表示できます。このテーブルには、以下のフィールドがあります。
- ジョブ ステップの名前
- オペレータの名前
- インスタンス番号
- 処理メソッド
- INITIATE
- EXECUTE
- CHECKPOINT
- RESTART
- TERMINATE
- メソッドの開始時刻
- メソッドの終了時刻
- メソッドのCPU使用状況(秒数)
- データ取得開始以後の転送済みバッファ データ数
- データ取得開始以後のインスタンスによる送信済み(または受信済み)行数
以上の情報から、スループットから見たジョブ パフォーマンスや、オペレータごとのエクスポートやロードの実行コストを評価できます。 さらにこれらの情報は、一定時間収集したパフォーマンス データで各ジョブごとのCPUの使用状況や経過時間を要約するときのキャパシティ計画に活用できるので、これによってロード プロセス全体やエクスポート プロセス全体のパフォーマンス動向を判定できます。