目的
Teradata Databaseでは、一部のファイル システム エラーについて、影響を受ける特定のデータ サブテーブルやインデックス サブテーブル、またはデータ サブテーブルやインデックス サブテーブルの行の連続した範囲(「領域」)を識別することができます。 その場合、Teradata Databaseでは、影響を受けるサブテーブルまたは領域だけをダウンとマークします。 これにより、ダウンしているサブテーブルまたは行にはアクセスする必要がないトランザクションを、データベースのクラッシュや再始動を伴わずに実行できるため、システムのパフォーマンスと可用性が向上します。
ただし、サブテーブル内のいくつかの領域がダウンとマークされている場合は、サブテーブルそのものの機能上の問題を示している可能性があります。したがって、AMPあたりのダウン領域がしきい値数を超えた場合、サブテーブル全体がすべてのAMPでダウンとマークされ、ほとんどのSQL問合わせで使用できなくなります。このしきい値は、DBS制御ユーティリティのGeneralフィールド グループのMaxDownRegionsフィールドを使用して調整できます。
MaxDownRegionsフィールドは、このしきい値を決定します。サブテーブルでAMPあたりのダウン領域数がMaxDownRegionsを超えると、サブテーブル全体がダウンとマークされ、アクセスできなくなります。
フィールド グループ
一般
有効な範囲
0~12
MaxDownRegionsを0に設定すると、データ サブテーブルで致命的なファイル システム エラーが発生した場合にすべてのAMPでサブテーブルがダウンとマークされます。
デフォルト
6
変更の反映
次回にTeradata Databaseを再始動した後。
使用上の注意
すべてのAMPでデータ サブテーブルまたはインデックス サブテーブルがダウンとマークされた場合は、問題の原因を解決した後にTable Rebuildユーティリティを使用して関連するテーブルを再作成することを強く推奨します。または、テーブルを削除してバックアップ コピーから復元することもできます。インデックス サブテーブルに問題がある場合は、インデックスを削除して再作成できます。
再作成時にダウンとマークされていたテーブルは、再作成後もダウン状態のままになります。ダウン ステータスをクリアするには、テーブルの再作成後にALTER TABLE ... RESET DOWN文を使用します。
Table Rebuildユーティリティの詳細については、Table Rebuild (rebuild)を参照してください。