HUTロックは、個別にRELEASE LOCK SQLコマンドを実行依頼するか、適切なコマンドのRELEASE LOCKオプションを使うかして解放できます。例えば、ARCHIVE、ROLLBACK、RESTORE、BUILD、およびROLLFORWARDで使えます。
Archive/RecoveryユーティリティによってかけられるHUTロックは、他の操作またはトランザクションによってかけられるロックとは異なります。HUTロックには、以下の特長があります。
- Archive/Recovery (ARCユーティリティ) HUTロックは、バッチ ジョブまたはトランザクションにではなく、コマンドを入力した現在のログオン ユーザーに関連付けられます。Data Stream Architecture (DSA) HUTロックは、ジョブ レベルで設定されます。
- ARC操作はHUTロックをすべてのAMP、単一のAMP、またはAMPのグループに設定することができます。DSA操作は常に全AMP HUTロックを設定します。
- ある1つのレベルのオブジェクトでかけられたARCのHUTロックは、同一ユーザーの同一オブジェクトにおいてかけられた別のレベルのユーティリティ ロックと対立することはありません。DSAのHUTロックは常にジョブ レベルに配置されます。 ロック モードおよびレベルは、以下のように適用されます。
- ダンプ中のオブジェクトには、READロックがかけられます。
- CLUSTERダンプでは、クラスタ レベルでロックがかけられます。
- ダンプされるテーブルが、更新後イメージ永久ジャーナル用に定義されており、該当するオプションがDUMPコマンドで選択された場合、そのテーブルの行にグループREADロックがかけられます。
- ROLLFORWARDおよびROLLBACKWARD回復操作では、関与するすべてのテーブルにWRITEロックがかけられます。
- 削除されるジャーナル テーブルにはWRITEロックがかけられます。
- 復元される永久ジャーナル テーブルにはWRITEロックがかけられます。
- ジャーナル テーブル以外のオブジェクトの復元の場合、そのオブジェクトにはEXCLUSIVEロックがかけられます。
- DSAはテーブルの永久ジャーナル設定を保持しません。テーブルがDSAを使用して復元された後、テーブルの永久ジャーナルは存在しなくなります。
- Archive/Recoveryロックは、解放されない限りアクティブなままになります。
Archive/Recoveryロックは、明確に解放されないと、Teradata Databaseまたはクライアント システムの再始動の後で自動的に元に戻されます。