目的
大きいスロット(1 MB)を含めるために、ファイル システムでpdisk(記憶装置)ごとに割り当てるデポ シリンダの数を決定します。大きいスロットでは、デポ操作中に複数のデータ ブロック(DB)を保持できます。
AMPごとに使用される大規模なデポ シリンダの実際の数は、この値にAMPごとのpdiskの数を乗算したものです。
フィールド グループ
ファイル システム
有効な範囲
0~10
このフィールドをゼロに設定すると、大きいデポの使用を無効にします。
デフォルト
1 シリンダ
変更の反映
次回にTeradata Databaseを再始動した後。
使用上の注意
デポとは、DBまたはWAL DB(WDB)の定位置書き込みを実行するために、ファイル システムで使用される一時的な格納場所の集合(多数のシリンダ)です。定位置書き込みとは、変更されたDBが、ディスク上で読み取られたときと全く同じ場所に再び書き込まれることを意味します。定位置書き込みは、DBのサイズを変えないDBの変更にのみ実行されます。したがって、スペースの再割り当てを必要としません。
変更されたDBを直接ディスクの元の格納場所に書き込むと、ディスク コントローラーの不具合や停電など、システムがリセットされるときに発生する可能性のあるさまざまなハードウェアとシステムの問題によって、データが損傷を受けやすくなる可能性があります。書き込み操作中にこのような問題が発生した場合、データは失われて復旧できなくなる可能性があります。
デポはこのようなデータ損失を防止するために、ファイル システムで2段階のディスク書き込みを実行できるようにします。まず、変更されたDB(またはWDB)は、デポに書き込まれます。データがデポに完全に書き込まれた後、そのデータはディスク上の固定領域に書き込まれます。データがデポに書き込まれている間に問題が発生した場合にも、元のデータはディスクの固定領域に残ります。データが固定領域に書き込まれている間に問題が発生した場合にも、変更されたデータはデポに残ります。
データベースの始動中に、デポの検査が行なわれ、DBまたはWDBのいずれかをデポからディスクの固定領域に再び書き込む必要があるかどうかを判断します。