Data Moverには、ファブリック構成プロセスを迅速化し簡潔にするように、インストール パッケージの一部としてdsa_configfabricスクリプトが含まれています。このスクリプトが生成する2つのXMLファイルには、ソースとターゲットのシステム ファブリック定義が含まれています。スクリプトは、次のタスクを実行します。
- ソース システムとターゲット システムで定義されるすべてのノードおよびメディア サーバーを識別します。
- ソースまたはターゲット システム上の各TPAノードに接続します。
- 各メディア サーバーで使用可能な各種のネットワーク インターフェースを使用して、それらのノードから各メディア サーバーにpingを実行します。このスクリプトは、インターフェースの選択時に次の基準を使用します。
- Bynetが応答する場合、スクリプトは最も大きい末尾番号を持つbynetを選択します(例: bynet1とbynet0の両方が応答する場合、bynet1が選択されます)。
これは、選択したインターフェースがDSC構成内でメディア サーバー定義から除外されない場合にのみ該当します。
- bynetが応答しない場合は、インターフェース オプションのリストが表示されます。スクリプトがノードから接続できるインターフェースは緑色で示され、応答がないインターフェースは赤で表示されます。
- このスクリプトは、同じシステムで別のノードに対してネットワーク インターフェースが構成されている場合に、ネットワーク インターフェースを自動で選択します。
例: 同じシステム上に2つのノード、N1とN2があり、これらのノードをターゲット システム(MS2)上のメディア サーバーで構成する必要があるとします。MS2でN1への接続用にネットワーク インターフェースEthXを選択すると、EthXはN2でもMS2への接続用に選択されます。なお、これはN2がMS2でそのインターフェースと通信できる場合にのみ該当します。
- Bynetが応答する場合、スクリプトは最も大きい末尾番号を持つbynetを選択します(例: bynet1とbynet0の両方が応答する場合、bynet1が選択されます)。
- 構成スクリプトを実行する前に、ファブリックに属するすべてのインターフェースがDSCメディア サーバー構成で使用可能であることを確認します。
- (オプション)DSC構成にインターフェースが欠落している場合は、次の2つの方法のいずれかを使用します。
メソッド 説明 インターフェースを手動でエクスポート、追加し、各メディア サーバーを再構成 - メディア サーバーの構成をエクスポートします。
dsc export_config -t MEDIA_SERVER -n media_server_name -f media_server_XML_config_filename
- media_server_XML_config_filenameを編集し、欠落しているインターフェースを追加します。
- 変更を保存します。
dsc config_media_servers -f media_server_XML_config_filename
DSCに登録されているすべてのメディア サーバー設定をリセット 次のコマンドを実行します。 dsc config_media_servers -f media_server_XML_config_filename
ハードウェア アップグレード スクリプトを使用すると、そのメディア サーバーを使用するすべてのDSCの設定がリセットされます。注意して使用してください。ハードウェアをリセットすると、メディア サーバーの構成は次の例のようになります。Media Server Name Port Pool Shared Pipes IP Address(es) NetMask(s) --------------------------------------------------------------------------------- server1_ms 15401 100 10.0.***.*** 255.255.254.0 10.25.***.*** 255.255.254.0 10.1.***.*** 255.255.254.0 10.2.***.*** 255.255.254.0 --------------------------------------------------------------------------------- server2_ms 15401 100 10.1.***.*** 255.255.254.0 10.2.***.*** 255.255.254.0 10.0.***.*** 255.255.254.0 10.25.***.*** 255.255.254.0
- メディア サーバーの構成をエクスポートします。
- スクリプトを実行して、ソース システムとターゲット システムのファブリックを生成します。使用可能なスクリプト パラメータのリストには、次のヘルプ コマンド出力を使用します。
dsa_configfabric -s source_TPA -t target_TPA -b source_base_name -c target_base_name -p source_system_root_password -q target_system_root_password -r ping_timeoout -s: Is the hostname for one of the source TPA Nodes were we can connect to from DSC server -t: Is the hostname for one of the target TPA Nodes were we can connect to from DSC server -b: Is the base-name for the source system. This is the name defined before the cop entries (Example: If cop enteries are kiwicop1 and kiwicop2 then the base name is kiwi) -c: Is the base-name for the target system. This is the name defined before the cop entries (Example: If cop enteries are kiwicop1 and kiwicop2 then the base name is kiwi) -p: Is the password for -s option. (optional) -q: Is the password for -t option. (optional) -r: Is the number of seconds we are going to wait before timing out ping command. default is 1 (optional) This script must be executed from the DSC server. DSC should be running.
- 生成されたDSAファブリック構成ファイルをDSC構成に追加します。dsc config_fabrics -f ./output/xml_generated_file_name.xml