Teradata PTでは、1MBのレコード制限を超えるインラインLOB(CLOB、BLOB、JSON、およびXMLのデータ型)が入っている行が含まれているスキーマがサポートされるようになりました。LOB以外のデータおよびサイズが小さいインラインLOB(合計が1MB未満)は、そのまま転送されます。ただし、1MBを超えるインラインLOB列は遅延モードで転送されます。これは、ユーザーが準備する必要はなく、オペレータによって自動的に行なわれます。一時LOBファイルは、プロデューサ オペレータによって作成され、Consumerオペレータによって処理された一時LOBファイルは削除されます。
したがって、大きいLOB列が「AS DEFERRED BY NAME」句を使用して転送されることはないので、事前定義LOBファイルが存在する必要はありません。
重要な詳細
- Teradataでは、サイズを指定してCLOB列、BLOB列、またはJSON列を定義することを推奨します。サイズが指定されていない場合は最大サイズが使用されるため、転送の効率が低下します。
- CLOB列、BLOB列、およびJSON列のサイズはできる限り正確に定義します。例えば、ある特定のオブジェクトの最大サイズが12,000バイトであり、CLOB(50000)という定義が使用されると、より非効率になります。
- Teradata PTが作成する必要がある一時LOBファイルをすべて作成するのに十分な空きディスク領域を確保することはユーザーの責任です。これらの一時LOBファイルは削除されますが、転送中はディスク使用率が高くなることがあります。
- 大きいLOB列を転送する場合、十分なメモリをシステムで利用できるようにすることはユーザーの責任です。プロデューサとコンシューマの両方が、ある時点でLOBデータをメモリに格納する必要があります。
- アクティブなジョブが強制終了された場合、一時LOBファイルがユーザーのシステムから削除されないことがあります。