ODBCオペレータは、次の制限付きでTD Walletをサポートします。
- ODBCオペレータのDSNName、UserName、UserPassword、およびConnectString属性でのみサポートされます。
- サポートされる構文は「$tdwallet(key)」に制限されます。ここで、「$tdwallet」は小文字のみで指定します。<キー>の値は通常、接頭辞「tptodbcoperator_」で開始する必要があります。この接頭辞で開始しない場合、要求されたキーはTPT ODBCオペレータによって取得されず、ユーザー エラーが報告されます。接頭辞「tptodbcoperator_」は大文字小文字を区別しません。
例えば、キー名「tptodbcoperator_MyPassword」にWalletの値「abcPassword」があり、オペレータ定義が次のように指定されている場合:
VARCHAR UserPassword = '$tdwallet(tptodbcoperator_MyPassword)'
文字列「$tdwallet(tptodbcoperator_MyPassword)」は、ジョブの実行中に次の内容と置き換えられます。
VARCHAR UserPassword = 'abcPassword'
その他の組み合わせはサポートされません。
- 構文を呼び出すTD Walletにその他の文字が追加されている場合は、文字列全体が属性値として扱われます。
例えば、オペレータ定義でUserNameが次のように定義されている場合:
VARCHAR UserName = 'xxx$tdwallet(tptodbcoperator_Myusername)
文字列はTD Walletで検索されず、文字列全体「xxx$tdwallet(tptodbcoperator_Myusername)」がUserNameとして扱われます。
- 15回まで反復する再帰的キー値もサポートされます。再帰が超過した場合、ジョブはエラーで終了します。
例えば、「tptodbcoperator_MyPassword」というキーがWalletで値「$tdwallet(tptodbcoperator_user1)」を持ち、「tptodbcoperator_user1」のWallet値が「user1password」として格納されており、オペレータ定義が次のように指定されている場合:
VARCHAR UserPassword = '$tdwallet(tptodbcoperator_MyPassword)'
文字列「$tdwallet(tptodbcoperator_MyPassword)」は、ジョブの実行中に次の内容と置き換えられます。
VARCHAR UserPassword = 'user1password'
反復回数は1回です。
- Teradata Walletが見つからない値に対するキーに文字列が使用されている場合は、ジョブが終了します。
- ODBCオペレータでTD Walletをサポートするために再帰文字列を使用している場合は、結果の再帰値にも「tptodbcoperator_」で開始するキーが含まれている必要があります。ただし、最後の値は、実際はこのODBCオペレータの属性値として使用することを目的としているため、除きます。
- TD Wallet機能をConnectionString属性とともに使用すると、指定したキーに対応する値は、完全なまたは最低限受け入れられるConnectStringになるはずです。これを使用すると、ODBCオペレータはDataSourceとの接続を確立することができます。
- ODBCオペレータのz/OSプラットフォームでは、TD Walletがサポートされません。