例: ジョブ ファイル - Access Module

Teradata® Tools and Utilities Access Moduleリファレンス

Product
Access Module
Release Number
16.20
Published
2019年9月
Language
日本語
Last Update
2020-01-29
dita:mapPath
ja-JP/igy1527114222333.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/igy1527114222333.ditaval
dita:id
B035-2425
Product Category
Teradata Tools and Utilities

.amjファイルの内容を示す例では、XML仕様の理解を前提としています。また、形式は通知なく変更されます。

ファイルは、使用するXMLバージョンおよび文字エンコーディングを指定するXML宣言で始まります。XML仕様で許可されたコメントがいくつか含まれる場合があります。コメントは、ファイルの処理時に削除されます。

処理命令では、XML宣言に続いて、.amjファイルを処理した最初のバージョンのTeradata Access Module for OLE DBのバージョン番号が示されます。

OLE_DB_AXSMOD_FirstCompatibleVersion

この処理命令の後ろには、OLE_DB_AXSMOD_Jobsという名前のルート要素があります。このルート要素はJobという名前の子要素を1つ持ち、このJobにはSource、Destination、CharacterEncodingといった子要素があり、CheckpointInterval、LargeDecimalSupport、RowsPerFetch、BufferSize、EnableScrollBackwardsを含む場合もあります。

ソース - Source構成要素は、以下を含むことができます。

  • DataSourceParseNameという名前の1つの子要素

    DataSourceParseName要素は、選択したOLE DBプロバイダを一意に識別する変更された解析名を表わします。

  • DataSourcePropertiesという名前の1つの子要素
    • DataSourceProperties構成要素は、プロバイダに特有のプロパティなど、プロバイダの初期化に必要なすべてのプロパティの値を表わします。 この要素は、プロバイダがサポートする各プロパティ セットごとに1つのPropertySet子要素を含みます。
    • 各PropertySet要素は1つのPropertySetId子要素を含み、この子要素の後ろには、そのプロパティ セットでサポートされる各プロパティの1つのProperty子要素が続きます。
    • PropertySetId要素は、プロパティ セットのIDを表わします。 一部のプロパティ セットについては、Teradata Access Module for OLE DBがそのプロパティ セットのシンボリック名(DBPROPSET_DBINITなど)を関連付けます。 このようなプロパティ セットの場合、識別子は、シンボル名を変更したものです。 多数のプロバイダ固有のプロパティ セットなど、他のプロパティ セットについては、プロパティ セットを識別するテキスト形式のGUIDを変更したものが識別子となります。例えば、{c200e360-38c5-11ce-ae62-08002b2b79ef}です。
    • 各Property要素は、1つのPropertyId要素を含み、これに1つのPropertyType要素が続き、さらに1つのPropertyValue要素が続きます。
    • PropertyId要素は、(プロパティ セット内の)プロパティの識別子を含みます。 一部のプロパティについては、Teradata Access Module for OLE DBがそのプロパティのシンボリック名(DBPROP_INIT_TIMEOUTなど)を関連付けます。 このようなプロパティの場合、識別子は、シンボル名を変更したものです。 多数のプロバイダ固有のプロパティなど、他のプロパティについては、プロパティを識別する整数の16進数をテキスト形式で表現し、変更したものが識別子となります。例えば、0x43です。

      プロパティの値は、2つの方法のうちのいずれかにより組み込まれます。 1つめの方法は、プロパティ値を文字列(VT_BSTR)に変換でき、(Microsoft Foundation Classes (MFC)の一部である)COleVariantクラスの機能を使用して元の値に戻すことができる場合に使用されます。 これ以外の場合は、2つめの方法が使用されます。

      1つめの方法が使用された場合は、PropertyType要素はプロパティに関連付けられたデータ型を含み、PropertyValue要素はそのプロパティのテキスト形式に変更した値を含みます。 一部のPropertyType構成要素については、Teradata Access Module for OLE DBがそのデータ型のシンボリック名(VT_I4など)を認識しています。 これらの型の場合、PropertyTypeは、シンボル名を変更した値を含みます。 その他のデータ型の場合は、PropertyTypeは、型番号の16進値をテキスト形式にして変更した値を含みます。例えば、0x43です。

      2つめの方法が使用された場合は、PropertyTypeは"ARCHIVED"を含み、PropertyValue要素は、COleVariantの挿入(<<)オペレータを使用してプロパティ値を(MFCのCArchiveクラスのオブジェクトで管理される)アーカイブにダンプし、このアーカイブから取得したバイト パターンを変更した値を含みます。

      OLE DB定義のプロパティに関する詳細については、http://msdn.microsoft.com/library/にある<OLE DB Programmer's Reference>を参照してください。 プロバイダ固有のプロパティのマニュアルについては、関連するOLE DBプロバイダのマニュアルを参照するかサプライヤーに問い合わせてください。
  • TableSelectionという名前の1つの子要素、またはTableNameという名前の1つの子要素、またはTableCommandという名前の1つの子要素
    • TableSelection要素は、ツリーからソース テーブルが選択された場合に存在します。 ここには、Catalogという名前の1つの子要素が含まれます。この後に、Schemaという名前の1つの子要素が続き、その後にNameという名前の1つの子要素が続きます。
    • Catalog要素には、ユーザーが選択したテーブルの変更したカタログ名が含まれます。 Schema要素には、ユーザーが選択したテーブルの変更したスキーマ名が含まれます。 Name要素には、ユーザーが選択したテーブルの変更した名前が含まれます。 編集を使用して名前でソース テーブルが指定された場合は、Source要素は、変更されたテーブル名を含んだTableNameという名前の1つの子要素を持ちます。

    TableCommand要素は、編集制御を使用してSQL SELECT...コマンドなどのコマンドでソース テーブルが指定された場合に存在します。

    OLE DBプロバイダが、カタログ名、スキーマ名、テーブル名、およびコマンドを使用する正確な方法は、プロバイダ固有です。 特定のプロバイダの詳細については、関連するOLE DBプロバイダのマニュアルを参照するかサプライヤーに問い合わせてください。
  • LocationOfLogTablesという名前の1つの子要素と、OtherDatabaseという名前の1つの子要素
    • LocationOfLogTablesの内容は、Teradata OleLoad-詳細設定ダイアログ ボックスのログ テーブルの位置フレームで選択したオプションによって決まります。 ユーザーのデフォルト データベース オプションを選択した場合は、LocationOfLogTables要素は0です。 このオプションは、エクスポート ジョブ操作で有効です。 ソース データベース オプションを選択した場合、LocationOfLogTables要素は1になります。 その他のデータベース オプションを選択した場合、LocationOfLogTables要素は2になります。
      OtherDatabase要素は、その他のデータベース ダイアログ ボックスのTeradata OleLoad-詳細設定ボックスの文字列を変更した値を含みます。
  • Columnsという名前の1つの子要素
    • Columns要素には、選択されたソーステーブルの列ごとにColumnという名前の子要素が1つ含まれます。 列が選択されている場合、各Column要素にSelectedという名前の空の子要素が1つ含まれます。 列が選択されていない場合は、Selected子要素は存在しません。 また、各Column要素にはSourceNameという名前の子要素が1つ含まれ、その後ろにDestinationNameという名前の子要素が1つ続き、その後ろにTypeNameという名前の子要素が1つ続きます。
    • SourceName要素は、ソース列の変更された名前を表わします。 この名前は、OleLoadの選択可能な列リストのソース 列名列に表示される名前です。 ソースの選択リストのTeradata Databaseをクリックした場合は、HELP COLUMNコマンドを発行し、返された列名の値から末尾のスペース(" ")文字を取り除くことにより、ソースTeradata Databaseからこの名前が取り出されます。 ソースの選択リストでOLE DBプロバイダを選択した場合は、ソース テーブルにIColumnsInfo::GetColumnInfo()メソッドを適用したときにDBCOLUMNINFO構造のpressmenフィールドに返される名前が、この名前になります。
    • DestinationName要素は、変更された宛先列の名前を表わします。 この名前は、OleLoadの選択可能な列リストの宛先 列名列に表示される名前です。 この名前は、一般に、ソース列名と同じですが、同じである必要はありません。 この名前は、OleLoadを使用して変更できます。
    • TypeName要素は、列の変更されたTeradataデータ型の名前を表わします。 この名前は、選択可能な列リストのデータ型列に表示される名前です。

デスティネーション - Destination構成要素は、TableNameという名前の1つの子構成要素が含まれ、DataSourceParseNameという名前の1つの子構成要素、DataSourcePropertiesという名前の1つの子構成要素、ReferentialIntegrityIsCheckedという名前の1つの子構成要素、および IndexUpdatesAreRequiredという名前の1つの子構成要素を含むことができます。

  • Destination要素の子であるTableName要素は、宛先テーブルの変更された名前を表わします。これは、Teradata OleLoad-詳細設定ダイアログ ボックスのテーブル名の編集フレームのテーブル名ボックスにある名前です。

    Teradata OleLoad-詳細設定ダイアログ ボックスのバルク ローディング オプション フレームの参照整合性チェックが必要チェック ボックスを選択すると、ReferentialIntegrityIsChecked要素が現われます。 この要素により、宛先テーブルの行セットを作成するときに使用されるDBPROPSET_ROWSETプロパティ セットのDBPROP_ROW_BULKOPSプロパティのDBPROPVAL_BO_REFINTEGRITYビットが設定されます。 ReferentialIntegrityIsChecked要素により、宛先プロバイダでは、行セットを通じた変更について参照整合性の制約をチェックしたり、実施したりする必要がないことを判断できます。 これは、DBPROPVAL_BO_REFINTEGRITYに対応したプロバイダへのエクスポートの場合にのみ有効です。

    Teradata OleLoad-詳細設定ダイアログ ボックスのバルク ローディング オプションフレームのインデックスの更新が必要チェック ボックスを選択すると、IndexUpdatesAreRequired要素が現われます。 この要素により、宛先テーブルの行セットを作成するときに使用されるDBPROPSET_ROWSETプロパティ セットのDBPROP_ROW_BULKOPSプロパティのDBPROPVAL_BO_NOINDEXUPDATEビットが設定されます。 IndexUpdatesAreRequired要素により、宛先プロバイダでは、行セットに対する挿入や変更に基づいてインデックスを更新する必要がないことを判断できます。 各インデックスは、行セットを通じた変更に続いて、再作成される必要があります。

  • CharacterEncoding - CharacterEncoding要素には、このジョブの変更された文字セット名が含まれます。
  • CheckpointInterval - CheckpointInterval要素には、整数値を入力した場合にTeradata OleLoad-詳細設定ダイアログ ボックスにあるチェックポイント間隔ボックスの変更された文字列が含まれます。
  • LargeDecimalSupport - LargeDecimalSupport要素は、SupportedおよびNotSupportedを含みます。Supportedの場合、アクセス モジュールは、18桁より大きいDECIMAL値を返すことができます。それ以外の場合、返されるDECIMALの最大値は18桁以下です。
  • RowsPerFetch - RowsPerFetch要素が存在する場合、詳細設定ダイアログ ボックスに指定される値を含みます。
  • BufferSize - BufferSize要素が存在する場合、詳細設定ダイアログ ボックスに指定される値を含みます。存在しない場合、データ転送に使用されるデフォルトのBufferSizeは1,048,576バイトです。
  • EnableScrollBackwards - EnableScrollBackwards要素が存在する場合、詳細設定ダイアログ ボックスに指定される値を含みます。