次のシナリオは、複数ターゲットの使用からメリットを得られる状況の例です。
- 複数ウェアハウス ターゲットの同時ロード - 複数のAPPLYを使用して、単一の入力データ ソースで複数のウェアハウス ターゲットをロードできます。複数のオペレータ インスタンスを使用して、各ターゲットのロードを並行かつスケーラブルに行なうことができます。 この手法のメリットは、失敗が発生した場合にすべてのロード操作が終了し、順序正しく、協調して再始動することです。
複数のAPPLYと複数のオペレータ インスタンスを使用すると、入力データの読み出しと処理を1回だけ行なって、I/Oとシステム リソースの使用を最小限に抑えることができます。 同種のロードに加え、複数種類の Consumerオペレータも同時に使用できます。 たとえば、Updateオペレータを使用してウェアハウスAにロードすると同時に、Streamオペレータを使用してウェアハウスBにロードするなどです。
この手法では、各ターゲットに適用されるデータを異なるCASE DML式で処理できるよう、各APPLY句内のCASE DML式も使用できます。
- 同時ロードとアーカイブ (中間ファイル ロギング) - データをソースとターゲットの間で変換したとき、ロードされたデータを正確に反映したアーカイブの保守に問題が発生し、変換したデータがターゲットのみに書き込まれることがあります。 冗長な抽出と変換は、時間がかかり、困難です。 Teradata PTの複数データ ターゲットへのロード機能を使用すると、単一のジョブ ステップで、変換したデータをプライマリ ターゲットとアーカイブの両方に簡単にロードできます。 詳細については、中間ファイル ロギングを参照してください。