プライベート ログは自動的に生成され、ジョブで使用されるすべてのオペレータ定義のPrivateLogName属性に指定されている名前、またはユーザーIDを基にシステムで生成された名前で保存されます。プライベート ログには、パブリック ログよりも詳細なジョブ アクティビティに関する情報が記録されます。また、アクティビティはオペレータごとに分けられます。
プライベート ログの内容
プライベート ログには、ジョブに関する次の種類の情報が記録されます。
ログ セクションの見出し | 説明 |
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Private log PXCRM | ジョブのチェックポイント ログ。 |
Private log TWB_STATUS | ジョブで実行された操作の統計およびパフォーマンスのメタデータのログ。 |
Private log TWB_SRCTGT | データ ソースおよびデータ ターゲットに対してジョブで実行された操作のメタデータのログ。 |
Private log <PrivateLogName> | このプライベート ログには、オペレータ定義でPrivateLogName属性が指定されていて、その属性値として名前が割り当てられている、各オペレータのアクティビティのログが記録されます。 個々のオペレータ ログには、次のような情報が記録されます。
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すべてのプライベート ログへのアクセス
特定のTeradata PTジョブのすべてのパブリック ログとプライベート ログにアクセスするには、次のtlogviewコマンドを入力します。
tlogview -j <job id>-<job sequence number> -f "*" -g
- <job id>は、tbuildコマンドで指定したジョブ名です。ジョブ名を指定しなかった場合は、tbuildコマンドを実行したユーザーのユーザーIDを指定します。
- <job sequence number>は、インストール後に現在のユーザーIDで発行されたTeradata PTジョブを列挙する番号としてTeradata PTによって生成され、ジョブの実行が開始されると直ちにコンソール メッセージに表示されます。
- “*”は、すべてのログ ファイルを要求することを表わします。 このオプションを指定すると、ファイルを個別に要求する必要がなくなります。 ただし、-vオプションで指定する特別なオプションは無視されます。
- -gでは、プライベート ログのセクションを分散させずに個別に表示するように要求します。
個々のプライベート ログへのアクセス
個々のプライベート ログにアクセスするには、次のtlogviewコマンドを入力します。
tlogview -j <job id>-<job sequence number> -f <private log file name>
説明:
- <job id>は、tbuildコマンドで指定したジョブ名です。ジョブ名を指定しなかった場合は、tbuildコマンドを実行したユーザーのユーザーIDを指定します。
- <job sequence number>は、インストール後に現在のユーザーIDで発行されたTeradata PTジョブを列挙する番号としてTeradata PTによって生成され、ジョブの実行が開始されると直ちにコンソール メッセージに表示されます。
- <private log file name>は、アクセス対象のログ ファイルを使用するオペレータに対してスクリプトで指定されているPrivateLogName属性の値です。
ログの表示に関係するその他の重要なtlogviewのオプション
- ログ レコードに表示するフィールドを指定するには、-v %<option>を使用します。
- ログ メッセージをフィルタ処理するには、-w <filter criteria>を使用します。 フィルタ条件を満たすログ メッセージのみがtlogviewで出力されます。 -wオプションを指定しない場合は、パブリック ログまたはプライベート ログ内のすべてのメッセージがtlogviewで選択されます。
tlogviewのすべてのオプションと関連する構文要件の詳細については、<Teradata® Parallel Transporterリファレンス, B035-2436>の「tlogview」を参照してください。
オペレーティング システム別のログ ディレクトリの場所
出力メッセージは、次のようにオペレーティング システムごとに異なるログ ファイルに格納されます。
オペレーティング システム | 場所 |
---|---|
UNIX (AIX、SPARCシステム版Solaris、およびLinuxを含む) |
デフォルト ディレクトリは次のとおりです。/opt/teradata/client/<version_number>/tbuild/logs ログ ディレクトリに相対ディレクトリ パスおよび相対ディレクトリを指定することはできません。 ユーザーがログ ディレクトリを指定するには、ローカルまたはグローバルのtwbcfg.iniファイルでLogDirectoryエントリを変更します。 |
z/OS | ログはTeradata PTジョブJCL内でユーザーが指定します。 tlogviewコマンドは、適切なJCLによってバッチ環境で実行する必要があります。 tlogviewコマンドは、SMP/Eインストール手順の一環として、必須のPDS/Eである単一のライブラリ内にz/OSロード モジュールとしてパッケージ化されています。
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Windows | デフォルト ディレクトリは次のとおりです。%ProgramFiles%\Teradata\Client\<version_number>\Teradata Parallel Transporter\logs |
WindowsおよびUNIXプラットフォームでは、ログ ファイルはlogsディレクトリに格納されます。このディレクトリは、Teradata PTのインストール時にインストール先ディレクトリ内に作成されます。例えば、Teradata PTが/opt/teradata/client/<version_number>/tbuildディレクトリにインストールされている場合、Teradata PTのログの格納先は/opt/Teradata/client/<version_number>/tbuild/logsディレクトリです。
選択したログの一部が、定義した形式に従って標準出力または出力ファイルに書き込まれます。
UTF-16形式によるログの表示
プライベート ログとパブリック ログのどちらも、UTF-16形式で表示できます。 ログをUTF-16文字で表示するには、tlogviewコマンド ラインで-eオプションおよびその値としてUTF-16を指定できます。 例えば、次のように指定できます。
tlogview -l <job id>-<job sequence number>.out -e utf16
このtlogviewコマンドは、<job id>.<job sequence number>.outという名前のパブリック ログをUTF-16形式で表示します。-eオプションでサポートされている値はUTF-16だけであり、大文字と小文字は区別されないことに注意してください。
z/OSシステムでのログ出力の指定
- dsnameを指定する場合。ここでのdsnameはログ ファイルのターゲット データセット名です。
-S <dsname>
完全修飾されたdsnameは、dsnameを単一引用符で囲むことで指定できます。 - DD文でデータセットへのログ出力を指示する場合。ddnameはログ ファイルの名前です。
-S DD:<ddname>
- SYSOUTクラスを指定する場合。classisはログ ファイルのSYSOUTクラスです。
-S <class>
z/OSシステム以外でのログ出力の指定
ログ ファイルをジョブごとに特定の位置へリダイレクトするには、tbuildコマンドの-Lオプションを使用します。
-L <jobLogDirectory>
jobLogDirectoryは、ログ ファイルが格納されるディレクトリのフル パス名です。