Teradata Databaseは、「AMP」と呼ばれる並列ユニットで構成されています。構成内の各ノードには、事前定義された数のAMPが含まれており、通常、テーブルの行はシステム内のすべてのAMPに分散しています。
マップ(ハッシュ マップ)は、AMP間で個々のテーブル行のデータを分散させる方法を決定します。マップには1つ以上のAMPが表示されます。すべてのテーブルはマップに関連付けられ、マップ内のAMP間でテーブル データ(行)を分散します。
ユーザー定義関数(UDF)などの他のオブジェクトもマップに関連付けられます。UDFは、関連付けられたテーブルの行を格納するAMPに置かれます。
- 連続マップには、指定した範囲内のすべてのAMPが含まれます。Teradata Databaseは、システムの初期化または再構成中に連続マップを作成します。
- スパース マップには、連続マップからのAMPのサブセットが含まれます。Teradata Databaseは、AMPのサブセット用と1つのAMP用の2種類のスパース マップを提供します。
MAPSマネージャは、各オブジェクトに最適なマップを選択し、システム モニターの推奨事項を提供するか、またはオブジェクト ワークフローのターゲット マップを表示します。
マップ選択の順序は、最初にシステム デフォルト マップとそれに付随するシステム作成によるスパース マップ、次にユーザーがその使用権限を与えられているユーザー作成によるマップの順になります。システム モニターの場合、設定に入力された信頼証明によって、使用するマップが決まります。オブジェクト ワークフローの場合、ログオンの信頼証明によって、選択対象のマップまたは使用可能なマップが決まります。ユーザー作成によるマップには、固有のAMP数が必要です。同じAMP数を持つ2つのユーザー作成によるマップがあると、MAPSマネージャはアルファベット順で最初のマップを選択します。例えば、マップAnn03とマップVin03では前者が選択されます。
ワークフロー オプションを使用して、分析後にターゲット マップを変更できます。マップの詳細については、<Teradata® Databaseの設計>を参照してください。
システムに定義されているマップについては、マップ タブを参照してください。このビューを使用して新しいスパース マップを作成し、ユーザーとロールの権限を付与するか、または取り消すこともできます。