Teradata ARCまたはTeradata DSAを使用している場合は、データベース内の各オブジェクトを指定しなくても、すべてのオブジェクトをソース データベースからターゲット データベースにコピーできます。これは、特にデータベースに大量のオブジェクトがある場合に、個別のテーブルのコピーを指定する代わりとなる便利な方法です。データベース全体をターゲットにコピーする場合は、次のいずれか、またはすべての操作を実行できます。
- 特定のテーブルをコピー対象から除外する
- コピーするテーブルの名前をターゲットで変更する
- テーブル データの一部をコピーする
- 結合インデックスおよびハッシュ インデックスをコピーする
- トリガーをコピーする
- 永久ジャーナルをコピーする(DSAではサポートされない)
- コピーするすべてのテーブルに対してDDLの比較機能を有効化する
- コピーする特定のテーブルに対してDDLの比較機能を無効化する
- ハッシュ インデックスおよび結合インデックスの名前を変更して再配置する
- データベース全体およびそのすべての子をコピーする
- 子データベースをコピー対象から除外する
- 子データベース内のテーブルの名前を変更する
- 子データベース内の特定のテーブルをコピーする
- 別のターゲット データベースへコピーする
- 親データベースとその子をコピーするが、子データベースはターゲット上の別のデータベースへ再配置する
ルールと制限
- ジョブがTeradata ARCまたはTeradata DSAを使用してデータベース全体をコピーするときに、このデータベースに外部キーを持つテーブルがある場合、ターゲット テーブルは外部キーなしで作成されます。
- Teradata Databaseシステム間でデータベース全体をコピーするには、ARCまたはDSAユーティリティを使用する必要があります。
- Teradata PT API演算子やTeradata JDBCユーティリティは、データベース全体のコピーをサポートしていません。
- 指定されたターゲット データベースが存在し、十分な領域がある必要があります。
- ARCまたはDSAを使用して、統計が収集されたデータベース全体をコピーする場合は、copyStats属性に関係なく、データベース内のすべてのオブジェクトの統計がコピーされます。
TeradataとHadoopシステム間でデータベースをコピーすることはできません。
- ARCを使用してデータをターゲット システムにコピーするとき、そのターゲット システムのメジャー リリースの番号がソース システムよりも1つ以上新しい場合、ジョブのログには、次のARC警告が含まれる場合があります。
Warning ARC1257: A cross-release data restore requires that a Teradata SQL conversion script be run.
Data Moverは、このポストデータ復元変換スクリプトを自動的に実行しません。ほとんどの場合はこのスクリプトを実行する必要はありません。ただし、データベース全体をコピーし、データベースに外部ストアド プロシージャ(XSP)またはユーザー定義関数(UDF)が含まれる場合は必要です。