16.20 - 同期サービス - Teradata Data Mover

Teradata® Data Mover ユーザー ガイド

Product
Teradata Data Mover
Release Number
16.20
Published
2021年11月
Content Type
ユーザー ガイド
Publication ID
B035-4101-107K-JPN
Language
日本語 (日本)

使用している環境に複数のData Moverサーバーがインストールされている場合は、Data Moverの同期サービスを使用して、元のアクティブ システムでデーモンの障害が発生した場合に一時的なアクティブ システムとして使用できるバックアップ システムを作成できます。

複数の Data Mover サーバーで同期サービスを使用する場合、次の用語が適用されます。
アクティブ サーバー
デーモンを実行しているData Moverサーバーのことを指します。
スタンバイ サーバー
デーモンを実行していない1台または複数のData Moverサーバーのことを指します。スタンバイ サーバーは、アクティブ サーバーで障害が発生した場合、プライマリ システムとして使用できます。
サービスでは、複製を使用してスタンバイ リポジトリとアクティブ リポジトリを同期します。リポジトリの変更を監視するため、リポジトリ テーブルにインストールされたトリガーは、INSERT文のすべての値を監査ログ テーブルに記録します。さらに、デーモンはUPDATEおよびDELETE SQL文を生成し、このテーブルに挿入します。テーブルからのデータはアクティブ同期システムのサービスによって読み取られ、ファイルに書き込まれます。別のアクティブ同期サービスは、スタンバイ システムにデータを転送し、スタンバイ同期システムによってファイルに書き込まれます。ファイルの内容は、スタンバイ システム リポジトリに対して実行されます。デーモンのアクティブ サーバーに障害が発生すると、スタンバイ サーバーに切り替えて最小限の遅延でジョブを続行することができます。同期サービスの使用は、アクティブおよびスタンバイData Moverリポジトリが同じハッシュ アルゴリズムを採用している場合のみに限定する必要があります。フェールオーバー後のステップを確実に実行するためには、指定した新規アクティブを元の役割(スタンバイ)に戻す必要があります。

初回の複製は、スタンバイ リポジトリに使用されるサーバーで実行中の同期サービスを、TCP/IPソケットを介してアクティブ リポジトリに使用されるシステムに接続したときに開始されます。同期サービスが開始されると、アクティブ リポジトリに対する更新がスタンバイ リポジトリに自動的に複製されます。

スタンバイ サーバーを使用できない場合(オフライン、ダウン、再起動中)、アクティブ リポジトリはフェールオーバー機能の一部として更新をログに記録し続けます。スタンバイ サーバーとの接続が再確立されると、スタンバイ サーバーが使用できなかった間に発生したすべての暫定的な更新がアクティブ リポジトリからスタンバイ リポジトリに適用されます。

スタンバイが長時間ダウンしている場合は、暫定的な更新が蓄積され、アクティブ同期サービスにメモリの問題を引き起こす可能性があります。スタンバイ ノードがアクティブ ノードに接続されると、アクティブ同期サービスは、スタンバイに対する更新が多すぎないか確認します。多すぎる場合、アクティブ同期サービスはスタンバイ ノードとの接続を切断し、例外「スレーブには前回の切断以降に処理される予定のxxxxバイトのSQLがあります。これは、マスター同期サービスで現在使用可能なメモリの制限を超えています。スレーブ ノードは切断されます。バックアップと復元を実行して、マスター ノードとスレーブ ノードを同期してください。」を生成します。メッセージに示されているように、バックアップと復元を実行して、アクティブ ノードを同期します。詳細については、アクティブ リポジトリとスタンバイ リポジトリの同期を参照してください。

同期サービスのファイル
ファイル名 説明
/etc/opt/teradata/datamover/sync.properties Data Mover複製サービスがアクティブとスタンバイ リポジトリの同期のために使用する設定。
/opt/teradata/datamover/sync/nn.nn/DMReplication.jar 同期サービスで使用される実行可能なバイナリ ファイル。
/opt/teradata/datamover/sync/nn.nn/dmsync 同期サービスを開始するためのスクリプト。

使用上の注意

アクティブおよびスタンバイ サーバーでは、sync.propertiesmaster.hostおよびjobstore.hostの値として、ホスト名またはIPアドレスを使用することができます。サーバーを構成する場合は、ホスト名のみを使用するか、IPアドレスのみを使用します。ホスト名とIPアドレスを混在させることはできません。

エラー状態
シナリオ 結果
sync.propertiesファイルが/etc/opt/teradata/datamoverに存在しない場合 同期サービスによってエラーが返されます。
dmsyncファイルまたはDMReplication.jarファイルが/opt/teradata/datamover/daemon/nn.nnに存在しない場合 同期サービスによってエラーが返されます。
スタンバイ同期サービスをアクティブ同期サービスより前に開始した場合 同期サービスによってエラーが返されます。
アクティブ同期サービスとスタンバイ同期サービスを同じサーバーで開始した場合 同期サービスによってエラーが返されます。
アクティブ リポジトリが使用できない場合(オフライン、ダウン、再起動中) 同期サービスによって、接続されているすべてのスタンバイ リポジトリが停止されます。
アクティブ リポジトリが使用できなかった後に再開された場合 同期サービスによってエラーが返されます。/opt/teradata/datamover/sync/nn.nn/dmsync startを実行してアクティブ同期サービスを再起動する必要があります。パスのnn.nnはData Moverのメジャーおよびマイナー バージョン番号を示します。前に接続していたスタンバイ サービスは、それぞれ、/opt/teradata/datamover/sync/nn.nn/dmsync startを実行して個別に再開する必要があります。
同期サービスはフェイルオーバー サービス内で使用され、フェイルオーバーなしでも使用できます。フェイルオーバーの有無にかかわらず使用される同期サービスの構成方法については、Teradata® Data Moverインストール、構成、アップ グレード ガイド、ユーザー用、B035-4102を参照してください。このセクションでは、同期サービスのコンポーネント、コマンド、およびユース ケースについて説明します。