Teradata ARCを使用するData Moverジョブには、Teradata ARCのマルチARC機能を使用する固有の機能があります。 マルチARCを使用すると、複数のTeradata ARCプロセスが同じワークロードで協調して動作します。 Teradata ARCアーカイブ プロセスとTeradata ARCコピー プロセスのペアを、ストリームと呼びます。 コマンドライン インターフェースでcreateまたはmoveコマンドを使用してジョブを作成する場合は、data_streamsパラメータを使用してストリームの数を指定することができます。 ユーザーがデータ ストリームの値を指定していない場合、Data MoverはAMPの数、移動中のオブジェクトのサイズなどを含む複数の要因に基づいて使用するストリーム数を動的に決定します。 この動的な値から始めるのは良い考えですが、上級ユーザーであれば状況に応じて使用する理想的な設定を見つけることもできます。
複数のストリームの実行は単一エージェント上に制限されるため、ボトルネックがエージェントのワークロードまたはネットワークの帯域幅である場合は、複数のストリームを使用してもData Moverジョブのパフォーマンスは向上しません。使用するストリームが多すぎる場合、パフォーマンスが低下することがあります。ただし、エージェントに余分なリソースがある場合は、ストリームの数を増やすと、エージェントの余分な帯域幅と処理能力を使用することになりパフォーマンスを最大化できます。大きなテーブルをコピーする場合にのみ、ストリームの数を増やしてください。Data Moverジョブ内のテーブルが小さい場合は、1つのストリームのみを使用します(小さいテーブルが多数ある場合も同様)。