Teradata Access Module for Named Pipesは、通常のチェックポイント/回復の操作をリーダー プロセス システムでサポートしています。ただし、ライター プロセスとはこのような対話機能がありません。
リーダー プロセス システムでの定期的な回復操作は、Teradata Access Module for Named Pipesによって自動的に処理されます。 次のような場合は、手動での介入は必要ありません。
- リーダー プロセスが異常終了しても、ジョブを再始動することは可能です。この場合、Teradata Access Module for Named Pipesは、フォールバック データ ファイルを使用して、ジョブをデータ ストリーム内の最終のチェックポイントに戻します。
- ライター プロセスが異常終了した場合は、リーダー プロセスを手動でアボートし、ジョブの再同期化を図る必要があります。
一般に、ライター プロセスはジョブの最初から再始動します。リーダー プロセスは最終のチェックポイントまでフォールバックし、これによってTeradata Access Module for Named Pipesはこの2者を同期化できます。 再始動の操作を完了させるためには、使用しているクライアント ロード ユーティリティとアンロード ユーティリティに応じて、以下の追加の手順が必要になる可能性があります。
- 手際よく開始できるように、ライター プロセスのソースを用意します。
例えば、FastExportユーティリティでは、タスクが中断されたことを判定するログ テーブルを使用します。 中断したFastExportのジョブを最初から開始するためには、最初にFastExportのログ テーブルを削除しなければなりません。
ログ テーブルは、FastExportジョブ スクリプトで、LOGTABLEコマンドによって指定されます。 - リーダー プロセス ジョブ スクリプトを修正します。 例えば、FastLoadユーティリティでは、以下のように修正します。
- ロードするテーブルを削除するすべてのステートメントを除去します。
- ロードするテーブルを作成するすべてのステートメントを除去します。
- Teradata Access Module for Named Pipesの使用の説明に従って、ライター プロセスとリーダー プロセスの両方を開始します。 Teradata Access Module for Named Pipesは、中断したジョブからのフォールバック データ ファイルを使用して、ライター プロセスのデータ ストリームで再始動位置を探し当てます。
Teradata Access Module for Named Pipesは、データベースの再始動後に行なわれる名前付きパイプの再始動をサポートしません。