ユーザーは、Teradata Walletを使用してS3AccessID、S3AccessKey、およびS3SecurityTokenの値を検索するオプションを利用できます。Teradata Walletに格納されている項目は使用されるまで暗号化され、Teradata Access Module for S3では使用時にTeradata Walletから取得された値は出力されません。Teradata Walletのインストール方法と値の格納方法については、Teradataドキュメント スイートの別の場所で参照できます。
Teradata Walletに格納されている項目の値にアクセスするには、項目の名前を“$tdwallet(name_of_item)”と指定します。例えば、S3AccessID=$tdwallet(tpts3_my_access_id)と指定すると、"tpts3_my_access_id"に関連付けられている値が取得され、S3AccessIDの値として使用されます。Teradata Access Module for S3で使用されるTeradata Walletに格納されている項目の名前は、"tpts3_"で始まっている必要があります。名前の残りの部分には、Teradata Walletで名前として許容されている任意の文字を使用できます。Teradata Access Module for S3がWalletの値にアクセスしようとする時点で、ユーザーのTeradata Walletは「ロック解除」されている必要があります。ユーザーのWalletのロックを解除する方法は、Teradata Walletのドキュメントに記載されています。
Teradata Walletの紹介はhttps://downloads.teradata.com/tools/articles/introducing-teradata-walletにあります。
Teradata Walletアプリケーションには組み込みのドキュメントが付属しています。それを表示するには次のコマンドを実行します。tdwallet help overview