GCSへのデータ書き込みおよびGCSからのデータ読み取りのためのTeradata Access Module for GCSの初期化文字列の基本構文を次に示します。初期化文字列は、一連のキーワード=値のペアで構成され、各ペアはブランクで区切られます。キーワードの値は整数または文字列です(文字列は、スペースが含まれている場合以外は、引用符で囲む必要はありません)。以下に例を示します。
AccessModuleInitStr = 'Bucket=roger Prefix=monday Object=data_load_1'構文規則:
構文要素 | 説明 |
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AccessID | (必須)このパラメータは、実際にはGCSのユーザーIDです。AccessIDの値は、初期化文字列パラメータAccessID、環境変数GCS_ACCESS_KEY_ID、またはGCSのcredentialsファイルで指定できます。初期化文字列パラメータAccessIDで指定されている場合、環境変数GCS_ACCESS_KEY_IDの値およびGCSのcredentialsファイルの内容は考慮されません。環境変数GCS_ACCESS_KEY_IDで設定されている場合、GCSのcredentialsファイルの内容は考慮されません。 この値をジョブ変数ファイルに格納するかどうかを決定する際には、セキュリティ ポリシーを考慮します。 また、項目名が必須の接頭辞"tptgcs_"で始まっていれば、AccessIDをTeradata Walletに格納することもできます。 |
AccessKey | (必須)このパラメータは、実際にはGCSのパスワードです。AccessKeyの値は、初期化文字列パラメータAccessKey、環境変数GCS_SECRET_ACCESS_KEY、またはGCSのcredentialsファイルで指定できます。初期化文字列パラメータAccessKeyで指定されている場合、環境変数GCS_SECRET_ACCESS_KEYの値およびGCSのcredentialsファイルの内容は考慮されません。環境変数GCS_SECRET_ACCESS_KEYで指定されている場合、GCSのcredentialsファイルの内容は考慮されません。 この値をジョブ変数ファイルに格納するかどうかを決定する際には、セキュリティ ポリシーを考慮します。 また、項目名が必須の接頭辞"tptgcs_"で始まっていれば、AccessKeyをTeradata Walletに格納することもできます。 |
Bucket | (必須)読み取り操作および書き込み操作に使用するGCSバケットを指定します。 このパラメータは、アクセス モジュール パラメータの初期化文字列に含める必要があります。 |
BufferCount | (オプション)ConnectionCountで指定されるTCP接続で使用するバッファ数を指定します。 接続数の2倍が最小推奨値です。値を指定しない場合、値(2 * ConnectionCount)がデフォルトとして使用されます。 |
BufferSize | (オプション)TCP接続に使用されるバッファのサイズを指定します。デフォルトは8MB(8388608バイト)です。利便性のために、次の乗数を使用できます。
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ConfigDir | (オプション)GCSは、アプリケーション プログラムが、構成ディレクトリに格納されているcredentialsファイルから、頻繁に必要とされる一部のパラメータを取得する機能を提供します。デフォルトでは、そのディレクトリは$HOME/.gcsですが、このパラメータでオーバーライドすることができます。 |
ConnectionCount | (オプション)GCSサービスへのTCP接続の数を指定します。 指定しないと、デフォルトの10が使用されます。 |
HttpsProxy | (オプション)認証を必要としないHTTPSプロキシのIPアドレス(またはドメイン名)とポート番号をhttps://w.x.y.z:mという形式で指定します(w.x.y.zはプロキシ サーバーのIPアドレス、mはプロキシ サービスのポート番号)。このパラメータの詳細については、HTTPSプロキシのサポートで説明しています。 |
LogAPI | (オプション)開発者用の追加情報が含まれているデバッグ トレース ファイルを作成します。トレース ファイルにはユーザーのAccessIDが含まれるため、Teradataによる明示的な指示がある場合を除いて、LogAPIパラメータを使用しないでください。 |
MaxObjectSize | (オプション)このパラメータはGCSへの書き込み操作にのみ適用されます。 MaxObjectSizeの値には、整数、または整数の直後に(スペースを入れずに)次のいずれかの乗数を指定します。
AccessModuleInitStrでMaxObjectSizeが使用されている場合、オブジェクトの命名規則が変化して、各オブジェクト名は次のようになります。 <object-name>-xxx xxxは001から始まる連続した3桁の数字です。 オブジェクト名にファイル拡張子が付いている場合、ベース名の後に3桁の数字が付加され、その後に拡張子が続きます。 <object-name>-xxx.<extension> |
Object | (必須)Google Cloud Storageのバケット内に作成されるオブジェクトの名前です。このオブジェクトのパス名は、Prefixの値の後にObjectが付加されたものです。 |
Prefix | (省略可能) このオプションを選択します。Object文字列の前に、バケット内にパス名を作成します。このパラメータは、バケット内のパス名を作成するために GCSバケット内では、ディレクトリを明示的に作成する必要はありません。GCS CLIとGUIでは、"/"の存在に基づいてオブジェクトのリストが分離されますが、それは表示上の便宜のために行なわれるだけです。パス名で"/"を使用するためにディレクトリを作成する必要はなく、パス名での1つまたは複数の"/"の存在または位置は、PrefixまたはObjectの文字列のいずれかまたは両方で指定できます。特に、Prefixを使用している場合、途中や末尾に"/"が含まれている必要はありません。”.
文字列の前に追加されます。エクスポートまたはロード スクリプトの作成上の便宜のために、一連のテーブルをエクスポートまたはロードするときに変更されないパス名の一部にこのパラメータを使用できます。 |
Profile | (オプション)credentialsファイルはセクションに分割されます。各セクションには括弧で囲まれた見出しが付いています。Profile変数は、credentialsファイル内のセクションを選択します。[default]というセクションは必ず存在します。Profileが指定されていない場合、または"default"という値が明示的にデフォルトとして示されている(Profile=default)場合に、このセクションが使用されます。 |