すべての戦術的なワークロードには、非戦術的な特性を持つリクエストを識別して動作する、戦術的例外が関連付けられています。リソースを集中的に使用するリクエストが戦術的なワークロードで実行を開始すると、TASMはそのリクエストを別のワークロードに降格します。
TASMは次の条件をモニターします。次のいずれで戦術的な例外をトリガーできます。
- 戦術的CPU時間
- 戦術的I/O物理バイト
TASMは、リクエストが次のいずれかの戦術的CPU時間しきい値を超えた場合、リクエストのワークロードを変更します。
- CPU時間(秒)でのCPU(すべてのノードで合計)
- CPU時間(秒)でのノード別のCPU
TASMは、リクエストが次のいずれかの戦術的I/O物理バイトしきい値を超えた場合、リクエストのワークロードを変更します。
- KB、MB、またはGBでのI/O(すべてのノードで合計)
- KB、MB、またはGBでのノード別I/O
リクエストがノードあたりの制限を超えると、そのリクエストはその1つのノードについてのみ降格されます。リクエストがすべてのノード制限の合計を超えた場合、そのリクエストはすべてのノードについて降格されます。1つのリクエストが、1つまたは複数のAMPにおけるノードあたりの制限を超えつつ、すべてのノード制限の合計を超えない、ということはありえます。その場合、リクエストは別のノードの別のワークロードで実行されることが起こりえます。リクエストをすべてのノードで同じワークロードで実行するようにする1つの方法は、ノードあたりのしきい値を、すべてのノードのしきい値合計と同じ値に設定することです。
DBQLogTblロギングが有効な場合、ノードあたりのしきい値に到達するノード数は次のフィールドに記録されます。
- CPU: TacticalCPUException
- I/O: TacticalIOException
デフォルトでは、すべてのノードのCPUとI/Oのしきい値の合計は、システム内のノード数で乗算されたノードあたりの設定で自動的に設定されます。このデフォルトを変更するには、ワークロードビューの戦術的例外タブを使用します。
ヒント: ハードウェアを追加または交換しても、TASMはすべてのノード設定に対するCPUおよびI/Oの合計を自動的に調整しません。再構成した後は、これらの値が新しいプラットフォームに適していることを常に再確認してください。
ヒント: 戦術的CPU時間のしきい値およびCPU(すべてのノードで合計)とノード別のCPUは1秒より高く設定することをお勧めします。1秒間隔より頻繁にチェックすると、大量のオーバーヘッドが追加され、アクティブな作業に影響を与える可能性があります。