次のシステム初期化または再構成の後、ハッシュ バケットを識別するために使用するビット数を指定します。この設定により、システムが作成できるハッシュ バケットの数が決まります。16ビットに設定した場合は65,536個のVantageハッシュ バケット、20ビットに設定した場合は1,048,576個のVantageハッシュ バケットとなります。
Vantage並列システムの1つの目標は、作業をシステム リソース(ノード、仮想プロセス、記憶域)間に均等に分散することです。 AMP vprocが使用するハッシュ バケットの数は、AMPが実行する必要のある作業量に直接関係しています。 ハッシュ バケットを多く持っているAMPはより多くのデータを管理するため、ハッシュ バケット数の少ないAMPよりも多くの作業を実行します。
多くのシステムでは、AMPの数が使用可能なハッシュ バケット数で均等に割り切れることはありません。このため、一部のAMPは他のAMPより多くのハッシュ バケットが割り当てられています。AMPあたりのハッシュ バケット数が比較的大きい場合は、不均衡もそれに比例して少なく、AMPが実行しなければならない作業量の差も比較的小さくなります。
ただし、システムのAMPの数が増えるにつれて、各AMPが使用できるハッシュ バケット数は少なくなります。AMPあたりのハッシュ バケット数が少ない場合は、AMPあたりのハッシュ バケット数の不均衡の影響も、それに比例して大きくなります。この結果、システムの動作効率が低下します。
例えば、656個のハッシュ バケットを使用しているAMPは、655個のハッシュ バケットを使用しているAMPに比べて、1/656または0.15%多く作業を行なう必要がありますが、66個のハッシュ バケットしか使用していないAMPは、65個のハッシュ バケットを使用しているAMPより、1/66または1.52%多く作業を行なう必要があります。
一部のAMPが他のAMPより多くのハッシュ バケットを持っている場合、システムおよび各AMPが使用できるハッシュ バケット数を増やすと、不均衡の影響を緩和することができます。
フィールド グループ
一般
有効な設定値
16ビットと20ビット
デフォルト
デフォルト | 説明 |
---|---|
20ビット | Vantageの新規インストール |
16ビット | 以前のバージョンのVantageからアップグレードされたシステム |
変更の反映
次のシステムの初期化または再構成後。
関連情報
CurHashBucketSizeを参照してください。