UNLOAD - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.10
Published
2021年7月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
dita:mapPath
ja-JP/xha1591998860283.ditamap
dita:ditavalPath
ja-JP/wrg1590696035526.ditaval
dita:id
B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage

UNLOADコマンドは、ダンプ データをデータベース上のシステム生成テーブルからホスト上のファイルへ転記するか、または取り外し可能メディアへ直接に転記します。

構文規則

UNLOAD [ database. ] table FILE = filepath [ f ] ;

構文要素

database
テーブルが入っているデータベースの名前、およびデータベース名とテーブル名の分離文字。データベース名とテーブル名を分けるためにピリオド(.)テーブル名からデータベース名を区切ります。

デフォルトのデータベースはCrashdumpsです。

table
ダンプ データを含んだテーブルの名前。
filepath
ダンプ データのアンロード先であるファイルのパス。

filepathdirectory/filenameとして指定されます。

ファイルは、圧縮されたgzip形式で保存されます。指定した名前に.gzが含まれていない場合は、ファイル拡張子.gzが自動的にファイル名に追加されます。
f
外部のデータベースからダンプをアンロードするためのオプション。

使用上の注意

ダンプ/アンロード操作を実行する場合は、以下の権限が必要です。
  • クラッシュダンプ データベース内のテーブルに対するCREATE、DROP、およびSELECT
  • DBC.SW_EVENT_LOGシステム テーブルに対するSELECT

UNLOADコマンドは、以前のSELECTコマンドの中で指定された選択基準に従ってダンプ データを選択します。SELECTコマンドを指定しない場合は、ダンプ表全体が選択されます。UNLOADコマンドを入力する際は、その前に必ずSELECTコマンドを入力する必要があります。

アンロード操作を実行する前に、dulは設定された選択基準についてのサマリー情報(選択されたプロセッサ、エラーの日付)を表示します。ロード操作の後で、dulは指定されたプロセッサのイベント コードを表示します(存在する場合)。選択基準の設定については、SELECTを参照してください。

ダンプ データを転記するときには、常に _C、_L、および _M ファイルも転記されます。_C または_Lテーブルがない場合、そのテーブルが生成されます。

アンロードされたデータを別のTeradataシステムに再ロードした場合、LOADコマンドによって作成されたテーブルは「外部データベース内のダンプ データ」と呼ばれ、以下のテーブルのいずれかになります。
  • tname_C
  • tname_L
  • tname_M

Fオプションを指定せずにUNLOADコマンドを入力すると、dulはDBC.SW_EVENT_LOGテーブルからtnameに指定されているデータをアンロードします。

外部データベースからダンプ データをアンロードするには、Fオプションが必要です。dulは、UNLOADコマンドで指定したテーブルおよび対応するtname_C、tname_L、およびtname_Mの各テーブルからデータをアンロードします。

dulでは、転送速度が速くなるFastExportユーティリティを使用して、ダンプをアンロードします。しかしダンプのアンロードには、BTEQを使用することも可能です。

UNLOADコマンドを使用する場合は、次のものに対するCREATE、DROP、およびSELECT権限を持っていなければなりません。
  • ダンプ テーブル(Crashdumps.Crash_YYYYMMDD_HHMMSS_NN)
  • システム テーブルDBC.SW_EVENT_LOG

FastExportユーティリティの詳細については、<Teradata® FastExportリファレンス、B035-2410>を参照してください。

BTEQについての詳細は、<Basic Teradata®Queryリファレンス、B035-2414>を参照してください。

アクセス権限の詳細については、<Teradata Vantage™ - データベースの管理、B035-1093>を参照してください。

例: Vantageテーブルからのダンプ データのアンロード

以下の例では、システム障害が 2000 年 6 月 6 日 午後 2 時 36 分に発生したとします。 ダンプ テーブルが作成されたかどうかを確認するために、次のコマンドを使って Crashdumps データベースを調べます。

HELP DATABASE crashdumps ;

システム障害が発生した日付と時刻に基づいてダンプ テーブルの名前が付けられるので、正しいダンプ テーブルを見つけることができます。この例では、crash_200000606_143623_01 というテーブルにダンプ情報が含まれています。

ダンプ テーブルの内容を表示するには、次のSEEコマンドを使用します。

SEE crash_20000606_143623_01 ;

SEEコマンドは、ダンプ内に捕捉された、すべてのプロセッサとエラー コードに関するサマリー情報を表示します。 プロセッサによっては、何の情報もありません。一般に、アンロードに必要なのは、エラーのある プロセッサだけです。

その次にSELECTコマンドを入力することによって、アンロード操作のためにプロセッサを選択できます。エラー コードを含んだプロセッサのみを選択するためには、次のコマンドを入力します。

SELECT ERROR ;

dulは、次のメッセージによって応答します。

*** Processor selection set to list of processors.

その後、以下のコマンドを使用して、Crashdumpsデータベース内のcrash_20000606_143623_01というテーブルからダンプ データをホストにアンロードします。

UNLOAD crash_20000606_143623_01 file=filepath;

dulは、次の情報を表示して応答します。

*** Unloading data from crash_20000606_143623_01 for processor(s) 1-6.
*** Query completed. 263 rows found. 3 columns returned.

*** Processor 1-6

*** Number of rows = 263
*** Unloading Procedure Information
*** Query completed. 200 rows found. 4 columns returned.
*** Number of rows = 200

*** Unloading Errorlog Information
*** Query completed. 413 rows found. 6 columns returned.
*** Number of rows = 413

*** Unloading Memo Information
*** Query completed. 123 rows found. 5 columns returned.
*** Number of rows = 123

   Event = 2490:

On 6/6/96 at 09:26:27 in processor 1-6, partition 14,
task SEMTSK.

   Severity = UserError
   Category = User
   HostEvent = None

*** Number of rows = 263
ダンプ データをホストのローカル ハード ディスクにコピーした場合は、発送できるようにそれを取外し可能媒体にコピーする必要があります。